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エシカル消費って何?

この数年、海外ではethical(エシカル)というワードが広まっています。古くは、メディアでの記事や放送内容に関するethical code(倫理基準)や生命科学の研究におけるethical issue(倫理的問題)が一般的でしたが、最近では、原料から製品まで、地球環境に優しく、発展途上国の適正な労働条件下で生産される衣服などのethical fashion、ethical shoes、ethically made、すなわち倫理観をもって作られたモノのアタマに付けられて広がっています。そして、ethically madeなモノを購入することをethical consumption(エシカル消費)と称しているのです。

そもそも、エシカル、倫理って何?
簡単にいってしまえば、法律などでの規定、規制といった強制力はないけれども、全人類がそれぞれにもっている良心に基づく社会的規範ということです。それって、日本語の四字熟語の公序良俗に似てるね、と思われたかたも多いのでは。公序良俗とは、公共の秩序を守るための常識的な観念、法律の全体系を支配する理念という定義から近しい意味合いはありますが、エシカルには強制力は無いというところが大きな違いといえるでしょう。

強制力をもたない単なる社会的規範が、なぜ広まっているの?
国連全加盟国で採択されたSDGsは目標であって、何ら強制力はありません。2030年に持続可能社会を実現するために、みんなで頑張ろう!という17の目標と169の指標でしかないのです。では、強制力も無いのに、世界の各国の人々が何故に努力するのか。それは、良心というものが起点になっているからです。

良心?古臭いなぁ、と思われるかたもいるでしょう。当然ともいえます。何故なら、これまでの先進国の経済は良心などというものはもたずに、発展を続けてきたからであります。二十世紀後半は国や企業どうしの経済戦争と喩える人もいますが、安く買って高く売る、それが基盤の経済であったのは間違いありません。

ですから、生産拠点も安い賃金の国を転々とする。中国は正にその恩恵により、大きく発展するきっかけを得たといえます。もちろん、技術競争の時代という側面もありましたが、強いものが弱いものから搾取して、という表現通りの経済発展の一面もあったのは否めません。

しかし、その状況を一変させたのが、インターネットの登場と加速度的な普及でした。これまでの商習慣の常識をほんの10年で塗り替え、生活様式にもインフラとしてインターネットが確固たるポジションを確立。さらに、そのネットの普及とともに、SNSというツールによって世界市民の国境という仕切りも無くなったといえるでしょう。強制力をもたない単なる社会的規範がなぜ広まっているのか、それは、世界市民がネットにより繋がったからであるといえるでしょう。

消費は企業への投票
生活スタイルの変化。これを積極的に受け入れられる人と出来ない人。現在のコロナによって制限を強いられている状況でも、受け入れることを煩わしいと思っている人も多数いるのではないでしょうか。煩わしいけれども、変化に対応しなければ生活していけない。だから、変化を受け入れていると。SDGsは強制力もない社会的規範。関心を持って対応しなくとも、現時点では生命の危険性もないから無関心でいる。その変化を受け入れ対応することが煩わしい。それが、日本でSDGsが広まらない理由の一つであるとみられています。しかし、コンビニ、スーパーでのレジ袋が有料化となると、マイバッグを持参する人は増加しています。お金的な側面もあるでしょうが、きっかけによって変化を受け入れた。良心が働いたといえるのではないでしょうか。まさに、エシカル行動です。多くの企業はエシカルな取り組みを推進しています。私たち消費者も、エシカルな視点を持って商品を選択する。あなたも、消費を通じてエシカルな企業を応援してみませんか。

Photo:Adobe Stock

(エコイスト編集部)


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