持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

高変換率な太陽光パネルの登場

最近では一般家庭の屋根に太陽光パネルが設置されることも珍しくなくなってきましたね。ではその太陽光パネルは太陽の何%を電気に変換しているかご存知でしょうか?

シリコンベースの太陽電池を使用する標準的なパネルでは、通常、太陽エネルギーの17~19%を電気に変換されています。それ以上の40%程度の変換効率を持つ太陽光パネルを製造することは可能ですが、その分コストもかかってきます。そのため優れたパネルは、宇宙船に電力を供給するなどの専門的な役割で使用されています。

さらに過去15年間で商用太陽光パネルの平均効率はわずか3.5%しか上昇しておらず、従来の技術が徐々に成熟してきている現状です。
そのような現状にスイス工科大学ローザンヌ校の新興企業「インソライト社」が一石を投じる29%の変換効率で発電する太陽光パネルを開発しました。

宇宙船に搭載されているものと似た、いわゆる多接合太陽電池を採用しています。宇宙船に搭載されているものと似ているならば本来コストがかかるはずですが、パネル全体ではなく表面のわずか0.5%を占めるだけで最適な性能を得る技術によって、経済的になっています。

そしてこの技術により、従来のシリコンベースのパネルよりも少し高い値段ではありますが、高い変換効率を持った太陽光パネルを市場で使用することが可能になるのです。

この太陽光パネルはすでにスイス工科大学ローザンヌ校の試験設備で丸一年テストされ、熱波、冬の条件、嵐に耐えることに成功しています。そして、インソライト社のCEOが2022年までには製品が市場に出ると述べていることから、近い将来高い変換効率を持った太陽光パネルが登場することでしょう。
そうなればより効率的に太陽エネルギーを電気に変換することができ、さらにはオフグリットな生活を送れるようになるかもしれません。

(エコイスト編集部)

おすすめのバックナンバーはこちら
屋外イベントでも電池切れの心配なし!?
建物一生分の電力を生み出す“発電所ビル”

2019.09.19