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オランダの都市型牧場!?

「オランダ」と言われたら、何をイメージします?

風車・運河・ダム広場などなど、水に関連するワードを思い浮かべる方が多いかと。それは、オランダが「北のヴェネチア」と呼ばれるほど、運河と街並みが美しい国だからかと思います。オランダは水の都であると同時に、低地の国(国土が海より低い)であったため、湿地や干潟を埋め立て、土地を拡大してきた歴史があります。その背景から、運河に浮かべた船を家として暮らしたり、上手く水上を活用してきたようです。

水と上手く付き合ってきたオランダですが、現在も国土の約30%が海面より低い位置にあるため、地球温暖化による海面上昇の脅威にさらされています。そのため、オランダ・アムステルダムに次ぐ、第二の都市ロッテルダムに気候変動に耐えうる施設が作られました。

その施設とはなんと、「水上牧場」です。牧場と聞くと、緑一面牧草地帯をイメージするかと思いますが、水上牧場「Floating Farm(フローティングファーム)」は全く異なります。その名の通り水上に浮かんではいますが、見た目は近代的な植物工場的な外観をしています。施設に必要な電力はソーラーパネルで賄っており、水は天井で貯めた雨水を浄化して使用。さらに、Floating Farmはアニマルウェルフェア(動物福祉)にも力を入れているので、牛の糞や尿は肥料ロボットによって掃除され、清潔で広々とした牛舎で過ごせるようになっています。また、牛自身が搾乳したいタイミングでミルクを出すことができるように、搾乳できるロボットが設置されているそうです。そのうえ、牛が歩きたいと思ったら、プレイグラウンドと呼ばれる牧草地に出て歩き回ることができ、そこで24時間自由に水を飲んだり、マッサージブラシでマッサージされたりと、牛の生活環境が充分に考えられた環境となっています。飼料は小麦ふすま・ジャガイモのくず・公園やゴルフ場などで刈り取られた草の混合物など、地域のものを与えています。このように、Floating Farmは自給自足型の循環型施設である点が、他の酪農牧場とは見た目を含めて一線を画して言えます。

 また、Floating Farmは教育プログラムも提供しており、ロッテルダム地域の小学校と連携して授業を行なうことで、自分が口にしている食べ物がどこからやってきて、どう作られているのかを考えてもらうきっかけ作りを精力的に行っているそうです。

 Floating Farmは2019年5月に一般向けに公開され、毎週金曜日と土曜日の11時から16時の間、オープしているそうなので、オランダに訪れることがあったら是非尋ねてみてはいかがでしょうか。

Source: https://floatingfarm.nl/
Photo:Floating Farm

(エコイスト編集部)

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