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剃刀をアップサイクルでカトラリーに

ムダ毛の処理にみなさんは何を使いますか? あなたがもし使い捨てのカミソリを使っているとしたら、それは無駄に無駄を重ねる行為…なんていわれてしまう日が来るかもしれません。

「SHAVES the World from Plastic」(プラスチックから世界を剃って守ろう)を標語に掲げるアメリカのアルバトロス・デザイン社は、クラシカルな両刃の剃刀を販売する会社です。両刃の剃刀とは、現在世界中で主流となっている「○枚刃」などと謳う使い捨て剃刀のいわば原型。皮膚に当てる刃はステンレス製の一枚の金属片で、使い捨ての剃刀の替刃と違い、プラスチックパーツを含みません。同社は環境への負荷を減らすため、まずこの古典的な両刃の剃刀を販売することにしました。

しかし、環境に優しいとはいえ、脱プラスチックのために前時代の商品を販売するだけでは、世の中に受け入れられません。そこで同社は、切れ味の悪くなった使用済みの替刃を送ってもらい、再利用することにしました。剃刀の刃をリサイクルの対象としている地域が少ないことに気がついたのです。

再び戻って来たステンレスの剃刀を何に使うのか。同社が目をつけたのは、やはりプラスチック製品でした。中でも、アメリカだけで毎日一億個以上も廃棄されているという使い捨てのカトラリー。頑丈なステンレスで携帯用のナイフとスプーン、フォークのセットを作ることで、使い捨てカトラリーの廃棄量を減らそうと考えたのです。

「アルバトロスブレード・テイクバックプログラム」と名付けたこの取り組みは、至ってシンプル。両刃の剃刀の購入時に付いてくる封筒に、使用済みの剃刀を入れて、カリフォルニアにある同社に送るだけ。別の会社のブランドの剃刀も受け入れています。その後は同社が剃刀をカトラリーへとアップサイクルし、再び販売。1セット12.99ドルで販売しています。

アップサイクルという言葉は聞き慣れないかと思いますが、リサイクルやリユースとは違い、もともとの形状や特徴などを活かしつつ、より価値の高いものに作り変えることを言います。日本アップサイクル協会のHPによりますと、ゴミを宝物に換えるサステナブルな考え方、とのこと。同協会は「ゴミという概念を捨てる」ことをコンセプトに活動しているといいます。

誰しもが捨てているものを世の中で価値のあるものに変えるということは、クリエイティブでどこか錬金術のようですね。身近なものほど大量に使うもの。暮らしの中でアップサイクルできるものを探してみることは、社会を一気に変える可能性を秘めているかもしれません。

Source:https://albatrossdesigns.it/collections/
Photo:アルバトロス・デザイン社

(エコイスト編集部)

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