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パリに世界最大の屋上農園

都市部では高層ビルが立ち並び、道路はアスファルトに覆われているため、自然を感じる場所は少ないですよね。ましてや、農地を見かけることはほとんどないでしょう。しかし近年、農地=地上だけではなくなり、建物の屋上での農業が盛んになってきています。あたらしい農業のあり方として都市型農場が期待され、2020年春には、世界最大の都市型屋上農場がパリにオープンする予定です。

世界最大の都市型農場がオープンする場所は、エッフェル塔から15分ほどのパリ15区にある、国際的なイベントも開かれるポルト・ド・ヴェルサイユの屋上です。農場の広さは、サッカーピッチ約2面分(14,000m2)もあり、30種類以上の植物を栽培する計画です。ハイシーズンには、毎日約1,000kgの果物と野菜が収穫される予定です。

この屋上農園では、垂直農業を採用しています。垂直農業とは、水平に広がる従来の農場とは違い、栽培スペースを地面に対して垂直に立てたり、積み上げたりして、限られたスペースで効率的に作物を栽培するための手法です。この垂直栽培のおかげで、この屋上農園では、従来の農業環境で必要な水の10%しか使わないで済むそうです。

農園では果物や野菜が栽培されるだけでなく、パリで有名な屋上施設を展開するルパーショアが、レストランとバーも運営する予定もあります。メニューは農園で栽培された季節の食材が使用され、パリの景色を一望することができます。味はもちろんのこと、目でも楽しむことができますね。さらに農園は、企業向けの教育ツアーやチームビルディングを学ぶワークショップなど、栽培以外のサービスも提供します。さらに、地元住民はレンタル農園として自分の農園を持つことも可能です。

ポルト・ド・ヴェルサイユを運営するViparis社は、都市農業を専門とするAgripolis社とCultures enVille社の2社と協力して、都市型屋上農場化を進めてきました。農業はAgripolisが担当し、サービスやイベントはCultures en Villeが担当するとのこと。彼らは、この農園が地域社会を一つにまとめ、パリ南部の家庭やレストランに低炭素な方法で栽培した食材を提供することを期待しています。

今後、世界人口は右肩上がりに増えていくことが予測され、食糧不足が課題となってきます。国民が食べていけるように食糧を確保する必要がありますが、土地は限られており、森林伐採でむやみやたらに土地を増やし、食物を作っても地球環境に良いわけありません。そんな時、都市型農業や垂直栽培が活躍するのではないでしょうか。

Source:https://www.lonelyplanet.com/
Photo:Viparis

(エコイスト編集部)

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