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使う人にも地球環境にも優しいカバの石けん

 「レッドリスト」、という言葉を聞いたことはありますか? これは絶滅の危機にある世界の野生生物をまとめたリストで、IUCN(国際自然保護連合)が毎年更新しています。今年発表された最新版では、世界の生物種10万5000種以上のうち、28,338種が絶滅危惧種とされ、更新前の26,840種を大きく上回りました。

 多くの動物が絶滅の危機に瀕している原因は、森林伐採や大気汚染、地球温暖化密猟など、人間の活動に他なりません。そのような危機的な状況に目を向けて欲しい、という思いが込められた石けんが発売されました。

 この「カバソープ」という名前の石けん。中に可愛らしいカバの姿が見えますが、実はこれは空洞で、カバに直接触れることはできません。使い続けると、カバはゆっくりと水の中に潜るように、その姿を消していきます。

 石けんをデザインした志村リョウ氏は、「カバはレッドリストで「危急種」に指定されていて、生息地の減少や密猟などで絶滅の危機に瀕しています。この石けんと出会うことでちょこっとカバを好きになり、そんな現状に興味を持つきっかけとなったら」とコメントしています。また、「この徐々に消えていくカバの姿を通し、近い将来触れることができなくなるかもしれない絶滅危惧種の動物たちの現状や、地球環境について考えるチャンスとなればいい」と、この石けんを発売したアッシュコンセプト株式会社も考えています。

 また、石けんは乾燥に弱い敏感肌のカバにちなみ、原料は肌への負担の小さいグリセリンで、一つ一つ手づくりで作られています。グリセリンは植物由来の成分で作られており、泡立ちもきめが細かくクリーミーで、しっとりとした洗い心地を実現。敏感肌の人や赤ちゃんも安心して使えるほか、身体だけでなく髪や顔など全身に使えます。

 実は、この石けんは、障がい者の方たちの就労支援にも役立っているのです。製造を担当する株式会社リンクラインはコムテック株式会社の「特例子会社」で、特例子会社とは、障害のある方の雇用の促進と就業の安定化を図るために設立された会社のことです。

 ちなみに、カバソープの価格は1個1,200円(税別)。アッシュコンセプトのオリジナルブランド「earth +d(アース プラスディー)」の商品として展開し、売上の一部は野生動物の保護のために役立てられるそうです。使う人にも、地球環境にも、造り手にも、そしてカバなどの野生動物にも配慮したカバソープ。石けんから環境保護を意識させる。面白いアイデアですね。

Sauce: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000040803.html
Photo: アッシュコンセプト株式会社

(エコイスト編集部)

2019.11.19