持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

プラスチックゴミから生まれるアート

海洋プラスチックを回収して一点物のお皿を作ろう、と日本の海岸で回収した海洋プラスチックごみを家庭内雑貨やインテリア家具などに再生する事業を始めた会社が登場しました。

「プラスチック製品が自分たちの“子ども”であると考える私たちにとって、プラスチックごみは、いわば“子どもの友達”が悪さをしているというような感覚なのです。それに対して、何かしたいと考えたことがきっかけですね」

このプロジェクトを始めた経緯について、横浜市神奈川区にあるプラスチックメーカー株式会社テクノラボの社長・林 光邦さんは編集部の取材に対して語ってくれました。

年間で約800万トンも海に流れ込んでいるプラスチックごみ。これらのごみは、“海洋プラスチック”として、多くの生物が怪我をしたり死ぬ原因となるなど環境への影響が大きく、世界的な問題となっています。

また、これらの海洋プラスチックは回収後の処理が確立されておらず、回収や再生利用がなかなか進んでいません。そんな海洋プラスチックを回収して、テクノラボは家庭内雑貨やインテリア家具などに再生する事業を開始。海に漂着したペットボトルを使用して、アウトドア用食器を「reBirth(リバース)」として製品化しました。製品は現在、「渋谷パルコ(PARCO)」(東京都渋谷区)内の次世代型ショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」で展示されているほか、実用化に向け、Webサイト「CAMPFIRE」にて1月の中旬までクラウドファンディングを実施しています。

テクノラボでは、プラスチックがごみになるのは捨てられるからで、付加価値の高い、工芸品のような一点物をプラスチックで作れれば、ごみとして捨てられない…というところから、reBirthプロジェクトをスタートさせたそうです。確かに、ペットボトルのラベルやキャップがアクセントとなり、同じ模様は2つとない、マーブル模様のような美しいお皿に仕上がっています。

現状、製品は工場内の大型の機械で成形していますが、市販の電子レンジを使用し、イベント会場などでも成形できるように技術開発を進めています。また、同社では今後、海洋プラスチックごみ問題が深刻化している自治体と連携し、ボランティアや市民の方々を交えたごみ拾いイベントなどを企画し、拾ったごみからお皿を作る体験教室も開催する予定だそうです。自分が拾ったごみで、世界に一つしかないアートな作品にチャレンジしてみるのも一興の価値ありでは。

Photo:株式会社テクノラボ

(エコイスト編集部)

おすすめのバックナンバーはこちら
浜名湖の厄介モノから “アップサイクル”で染料に
航空機に再生ペットボトルを活用⁉️

2020.01.07