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缶詰で食品産業をイノベする

1次産業というと長期にわたって、「きつい・稼げない・汚い・かっこ悪い・臭い・結婚できない」6K産業(あるいは3K産業)だと言われています。特に後を継ぐ人がいない=後継者不足問題は深刻です。その結果、日本の食品産業は衰退の一途をたどっています。そんな食品産業をどうにかしたい!そんな想いを持ち、立ち上がったのが株式会社カンブライトです。

衰退の要因はシンプルに「儲からないからである」と株式会社カンブライト代表取締役の井上氏は述べています。逆に、食品産業の仕事が儲かれば、働き手が増える。ではどうすれば、食品産業事業者は稼ぐことができるのでしょうか?

そもそも、これまでの大規模な食品産業の構造だと、小規模な食品産業事業者に3つの課題が重くのしかかっていました。1つ目は、生産地から加工場までの物流コスト・賞味期限が切れる廃棄リスク。2つ目は、安価で大量消費されることによる食品価値の低下。3つ目は少量からの加工ができず、大量生産すると在庫リスクを抱え、どこにでもある商品になる。これらの課題が食品産業にあったのです。これらの課題を解決するためカンブライトは3つのアプローチを提案しています。

まず、1つ目の物流コストと廃棄リスクに対しては、缶詰にすることにより、常温保存で長期保存が可能となり解決することができます。次に、安価で大量消費されることにより低下した食品の価値に対しては、小さく仮説検証して消費者ニーズを掴む売れる商品にすることで、高付加価値で売れる商品に育てていきます。そして、少量からの加工は受け付けられず、大量生産後の在庫リスクに対しては、小ロットから加工ができるスマート工場を展開してネットワーク化し、産地近くの工場で加工していくことで解決されます。これらのアプローチにより、小規模な事業者は、食品の価値を落とさずに食材の美味しさを提供することが可能になるそうです。

現在、缶詰の共創開発とスマート食品工場パッケージという食品工場の立ち上げから運用支援までケアしてくれるサービスが主なサービスですが、実際に開発した缶詰を販売する「ひとかん京都本店」が昨年11月に京都市内にオープンしました。オープンを記念して、新商品「京都雅缶シリーズ」5種類が発売され、使用されている食材は、京丹後市で水揚げされた松葉ガニや久美浜湾のカキ、宮津湾のタコなど厳選された食材が使われているとのこと。これは一度食べてみたいものですね。

食品としての価値は高いが、そのままでは利用価値が低かったり、大量生産するには量が少なかったりする食材を廃棄するのはもったいないですよね。そんなとき、近くに小ロットから加工できる缶詰工場があれば、食品ロスも防げて、美味しく食べられ一石二鳥ですね。ひとかん京都本店は、アクセスの良い京都府中京区にありますので、京都を訪れた際は、立ち寄ってみては。

Photo:株式会社カンブライト

(エコイスト編集部)

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2020.02.04