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プラごみから作られた99%再生材ごみ袋

何かと話題になるプラスチックですが、成形しやすく、軽くて密閉性が高いなど、あらゆる分野で私たちの生活に活用されています。プラスチックの存在自体を悪とするのではなく、資源を使い捨てるというスタイルが問題視されるべきではないでしょうか。ある意味、プラスチックは優れた資源でもあります。その特性を活かしながら、使ったら回収し、新たな資源に生まれ変わらせる“循環”する社会になることが求められていると思います。この循環する仕組みを日本国内に構築し、廃棄プラスチックからごみ袋を作るプロジェクトを立ち上げた会社が登場しました。

その会社とは、株式会社サティスファクトリー(以下、サティスファクトリー)です。サティスファクトリーグループは、廃棄物マネジメント事業の一環として廃棄物の適正処理及び削減をすべく、事業活動から発生する不用物のリサイクルを支援しています。支援しているなかでも、とりわけ廃棄プラスチックの需要は大きく、海外の輸入規制や相場に影響を受けない国内循環スキームを確立する必要があったため、今回のプロジェクト「FUROSHIKIプロジェクト」が企画されました。

使用済みプラスチックを回収して作られ、99%再生材ごみ袋は、「FUROSHIKI」と名付けられ、2020年6月22日より事業者向けに供給がはじまっています。2020年6月30日時点で、廃棄プラスチックの提供企業は20社にのぼっているとのこと。その中には、国内大手の物流会社、食品メーカー、通販会社などが積極的にプロジェクトへ参加しており、ここからの回収量は月間34トン(※1)を超えるそうで、45Lごみ袋に換算すると200万枚にあたるとのこと。同規模の生産に新しいプラスチック資源を使用した場合と比較して、CO2排出量を約100トン削減することが可能となるそうです。今後、回収量は2020年9月には60社に増え、100トンを超える見込みとも発表されています。

サティスファクトリーは、FUROSHIKIプロジェクトについて、「廃棄物を国内であつめ、再生原料を国内でつくり、再度国内でつかいます。捨てる事を当たり前にしない新しい日常で、ごみ袋を使うというごく自然な行為を、新しい企業価値を生む環境貢献活動、すなわちサーキュラーエコノミー(※2)へ転換します。」と述べています。

もうこれまでの消費だけの時代は終わりにし、廃棄物を適正に回収し、処理する循環サイクルを構築しなければ、基盤である地球での経済活動がままならなくなってきます。一刻も早く、あらゆる分野においても国内循環が広まって欲しいものです。

※1
2020年6月1日から6月30日の回収量

※2
サキュラーエコノミー:循環型経済とも呼ばれる。従来の「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア(直線)型経済システムのなかで活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指します。

Photo:株式会社サティスファクトリー

(エコイスト編集部)


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