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いち早く環境、社会問題と取り組んできた美しき姿勢

ランコム、イブ・サンローラン・ボーテ、キールズなど、数多くの有名化粧品ブランドを有するロレアルグループ(L’Oréal Group)は、2030年に向け、新たなサステナビリティ プログラム「L’Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」を始動すると発表しました。この動きを受け、日本ロレアル株式会社(以下、日本ロレアル)もサステナビリティ活動の今後の目標について発表しました。

発表によると、「L’Oréal for the Future」は、地球との共存を目指し、「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」を尊重するビジネスモデルにグループ全体を通して変革していくこと、そして、ビジネスを展開する世界各国の拠点においては、その国々がもつ環境・社会的課題の解決に貢献しうる独自活動を展開することが、このプログラムの特徴とのこと。

日本においては、政府がSDGsの重要課題と掲げる「気候変動問題」に対して、サプライチェーン全体を通して排出量の削減を目指すと発表あり、排出量削減の具体的な目標は以下の通りです。

●2021年6月末までに、リテール・プロモーションにおけるすべての新規什器を100% エコデザインPOS(※1) に切り替える。
●2022年末までに、日本ロレアルの全拠点においてカーボン・ニュートラルを達成する。
●再生可能エネルギーの100%採用は、日本ロレアルにおいては既に全拠点にて、達成済。
●2023年末までに、日本ロレアルリサーチ & イノベーションセンターによる製品開発において、当社独自の「TRUST」基準を100%満たす。当社グループの環境影響評価ツールである「SPOT: Sustainable Product Optimization Tool(持続可能な製品最適化ツール)」においてカテゴリ平均以上のスコア獲得を100%達成するとともに、持続可能なイノベーションと消費者に信頼される製品づくりを目指す。
●2021年までに、日本ロレアルの主要11ブランドすべてが独自のサステナビリティアクションを始動し、日本の環境、社会的課題解決に貢献する。

上述の通り、日本ロレアルにおいては、2016年6月より、本社・工場・研究所で使用する年間消費電力にあたる合計600kWhを、宮城県石巻市にある石巻合板工業株式会社のバイオマス発電所から供給される再生可能エネルギーに切り替えています。2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市の復興支援のために、石巻コミュニティカフェHANA荘の開設や、被災した地域に地元の美容師が出向きヘアメイクを行うなどのプロジェクトも実施していました。

また、日本ロレアルはこれまでも女性活躍支援に力を入れており、オフィススタッフや美容部員の女性スタッフに対して、在宅勤務や時短勤務、経済支援など職務やニーズに合わせた支援を行っています。支援は社内だけでなく、シングルマザーの就労支援や、新型コロナウイルスの影響で困難な立場にいる女性やひとり親世帯への製品の寄付など、幅広く支援の手を差し伸べています。

そして、日本の社会課題の一つであるジェンダー平等に向け、すでに50%以上の女性管理職比率に甘んじることなく、さらに推進するため「2025年末までに、上級管理職(役員クラス)の女性比率を50%にする」という目標も掲げています。

サステナビリティ活動は各ブランドでも盛んに行われており、特に、キールズでは、最近増えつつある空容器の回収プログラムを2015年から実施しているほか、百貨店取り扱いラグジュアリー化粧品ブランドで初めてショッピングバックを有料化するなど、積極的な取り組みを進めています。ちなみに、キールズのショッピングバック有料化は、ブランドとしても世界初とのこと。また、買い物の際にマイバック を持参すると、音楽家 坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体「more trees(※2)」に10円寄付する仕組みも構築されており、マイバックを持つだけで森林保全活動に貢献できます。

今回、発表された「L’Oréal for the Future」は、2030年に向けてですが、ロレアルグループは、すでに2013年には、2020年に向けたサステナビリティプログラムを掲げるなど、いち早く環境・社会問題に取り組んできた会社です。これからの10年も、ロレアルグループ、日本ロレアルの取り組みには注目が集まることでしょう。

※1
エコデザインPOS:ロレアルグループ独自基準に基づき、以下5項目を最低限満たした什器のこと。
1) 素材の重量最適化 2)FSC認証紙、管理木材またはリサイクル製品の使用 3) リサイクル素材、あるいは再利用可能な素材を使用 4) 常設什器:電飾はすべてLED電球 / 一時設置の什器:バッテリー・電子機器・マグネットの使用禁止 5) 複数素材を使用するPOS:1什器3素材までに限定、また、リサイクルのために分解できる構造とする

※2
more trees:一般社団法人「more trees(モア・トゥリーズ)」は、音楽家 坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体。加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすために設立された。

Photo: 日本ロレアル株式会社


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