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KFCでも「ヴィーガン・ミート」のチキンを開発

「ヴィーガン・ミート」や「フェイク・ミート」と呼ばれる、植物由来の代替肉をご存知ですか? “肉を生産するのに動物が必要なのか?”という革新的な疑問から生まれた代替肉は、ヴィーガンやベジタリアンといったライフスタイルの人たちはもちろんのこと、世界的な人口増加による食糧危機や環境問題に対する解決策としても注目されるようになりました。日本国内では2022年に代替肉の市場が254億円にまで拡大するという予想もあり、その勢いはとどまる所を知りません。

米国ではバーガーキングやサブウェイ、ダンキンといったチェーン店が、代替肉を使用したメニューを展開するほか、日本でもモスバーガーが、大豆由来の肉を採用したパティを使用したハンバーガーを販売しています。KFCでは8月27日、代替肉メーカーのビヨンド・ミートと組んで、鶏肉の代替肉から揚げた「チキン」をジョージア州スマーナのアトランタ近郊の店舗で提供し、代替肉市場に参入しました。代替肉はこれまで、ソーセージや牛ひき肉の代替品として使用されることが一般的で、KFCによると、鶏肉の代替肉として提供するのは米国で初めてとのことです。

当日無料で提供されたのは、代替肉を使用したナゲットと骨なしチキン。通常提供しているチキンと同じ工程で調理されたものです。KFCのケビン・ホックマン社長は、「今回提供するフライドチキンはとても美味しいので、お客様には植物由来だとはわかりにくいと思います。お客様はきっと、“鶏肉の味がする!”と驚くことでしょう」と述べています。

KFCの今回の取り組みは、健康や環境、倫理上の懸念から、肉を使わないメニューや植物由来の代替品をこれまで以上に多く取り入れている消費者の傾向を反映しています。これはビヨンド・ミートの株価急騰にも反映されていて、同社の株価はIPO(新規公開株)価格の約10倍の高値で取引されています。人々が「植物由来の肉」という選択肢を欲しがっているのは明らかです。

今回提供されたサンプルは5時間で売り切れたそうで、KFCでは今回のテストのフィードバックを見ながら、今後正式メニューに加えるか検討していくそうです。植物由来のチキンが当たり前になる日も近いかもしれません。

(エコイスト編集部)

2019.09.30