持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

エベレスト周辺で使い捨てプラスチックが使用禁止

標高8,850メートルを誇るエベレストは、近年「世界最高峰のごみ溜め」というありがたくない呼ばれ方をすることがあります。エベレストは登山者がここ最近急増し、ごみ問題が悪化。登山道には蛍光色のテントや捨てられた登山用具、空のガスボンベ、人の排泄物までもが捨てられています。また、近年の地球温暖化の影響で雪が溶け、エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが人類で初めてエベレスト登頂に成功した66年前から溜まり続けているごみが露出するようになりました。

年々悪化するごみ問題を解決するために、ネパール当局は今年の8月15日、エベレストのある同国ソルクンブ郡で、使い捨てのペットボトルなど、使い捨てのプラスチック製品の利用を禁止しました。登山者や旅行者が出すごみの量を減らすことが目的です。

対象となるプラスチック製品は、炭酸飲料などに使用される厚さ0.03ミリメートル以下のペットボトルと、プラスチック製のバッグや包装容器。水のペットボトルの持ち込みは許可されています。エベレストと周辺の山脈で、これらの使用や持ち込み、販売が禁止されます。登山者や観光客だけでなく、地元住民にも適用されるそうです。自治体は、規制の影響を受ける住民に対し、代替材料を使用したバッグを5個、無償で配布する計画を立てています。

また、ごみを減らす努力も行われています。今年の4月からは登山者にごみの回収を手伝ってもらうキャンペーンを実施しており、これまで24,000ポンド(約10トン)以上のごみを回収しました。ネパール政府としてもエベレストのごみの除去を行っていますが、数十万ドルという費用がかかるため、同国政府にとって大きな負担となっています。

政府は今後もごみが増え続ける場合、入山制限などを行うことも検討しています。登山者にとって、どう登山に取り組むべきなのか、真剣に考える時が来たようです。

(エコイスト編集部)

2019.10.04