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インドの繊維産業が持続可能な製造にシフト

 インドでは、繊維産業は数百年という伝統を持ち、様々なブランドや工場だけでなく、農業とも密接に関わる重要な産業です。近年では欧米のアパレルブランドが積極的に進出するなど盛り上がりを見せており、2021年には輸出額だけで880億ドル(約9兆5300億円)という、まさに同国の基幹産業であると言えます。そのインドの繊維産業でも、本格的に持続可能な開発目標(SDGs)へ取り組みはじめました。

 8月22日~26日に開催された同国最大のファッションショー「ラクメ・ファッション・ウィーク」で、「SU.RE」という持続可能なプロジェクトがスタートすると発表されました。このプロジェクトはインド衣料製造業者協会(CMAI)とショーを主催するIMGが中心になって企画し、国内外の主要な16のアパレルブランドが参加します。参加企業の資産価値を合わせると約3000億ルピー(約4500億円)にもなるそうです。

 プロジェクトでは、2025年までに持続可能な原材料と製造方法を用いて、総消費量の相当部分を調達・利用することを目標としています。企業は衣類の製造が環境に与える影響を理解し、環境に良い影響を与えると認証された材料を、持続可能な方法で調達します。また、取り組みはSNSを通じ、消費者やメディアにも発信され、SDGsについての意識改革を促していくとのこと。

 ショーで行われた会見では、スムリティ・イラニ繊維大臣が、「10月2日、マハトマ・ガンジー生誕150周年を迎えますが、“あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい”という彼の有名な言葉を、この構想はよく表しています」と述べるほか、CMAIのラウル・メータ会長が「国連や政府と連携しながら、この取り組みでファッション業界を変え、将来に対してより責任のある役割を果たしていきたい」と、持続可能な取り組みに力を注ぐことを約束しました。国内外に影響力を持つ巨大な市場が、SDGsの巨人となるのか、世界が注目しています。

Sauce:https://in.one.un.org/un-press-release/presenting-project-su-re-indian-apparel-industrys-largest-commitment-to-move-towards-sustainable-fashion/
Photo:United Nations in India

(エコイスト編集部)

2019.10.11