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大西洋最大級の海洋保護区域が誕生

 英国政府は、大西洋に浮かぶアセンション島周辺の約44万平方キロメートルを、海洋保護区域に指定しました。大西洋では最大級の保護区域が誕生となったのです。今回の保護区域への指定は、この地域に住むアオウミガメやセグロアジサシ、カジキマグロなどの生態系の保護を目的としたものです。

 8月初め、地元のアセンション州政府は、同区域で地元コミュニティによる自給自足漁業以外の商業漁業と採掘を禁止すると宣言しました。英国政府はこれを受け、実現のための資金援助を約束。これは、2030年までに世界の海洋の30%を保護するという、世界目標に向けた大きな一歩となりました。

 世界で最も人里離れた場所の一つであるアセンション島は、地図上では小さな孤島に見えますが、島自体が海底火山の頂上にあたり、海の下には「世界有数の山脈」と言える大西洋中央海嶺が延びています。島はアオウミガメの産卵地として有名で、セグロアジサシなどの多くの渡り鳥にとって重要な繁殖地でもあります。そして、島の周辺海域は、カジキマグロやサメが生息しています。

 2015年、英国の海外領土を取り巻く海域に焦点を当てた世界最大級の海洋保護区を創設するという計画が生まれ、大西洋のアセンション諸島、太平洋のピトケアン諸島、英国南極地域、英国領インド洋地域の海外地域がその対象となりました。「ブルーベルトプログラム」 とも呼ばれるこのプログラムは、世界中の400万平方キロメートルの海洋環境を保護するためのものです。

 実は、このプログラムを現実化へと近づけたのが人工衛星による遠隔監視・管理なのです。従来のように偵察機やパトロール船を用意することなく、アセンション島のような絶海の孤島であっても乱獲などから海洋資源を保護できるようになりました。島の海洋保護プログラムは地元住民の賛同を得ながら着実に進められているそうで、今後の海洋保護のモデルケースとなることが期待されています。

Sauce:ttps://www.mnn.com/earth-matters/wilderness-resources/stories/worlds-
largest-single-marine-reserve-approved
https://www.nationalgeographic.com/environment/2019/08/largest-atlantic-marine-protected-area-ascension-island/
Photo:Mother Nature Network

(エコイスト編集部)

2019.10.16