持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

プラスチックごみを“道路”にしてリサイクル⁈

 アメリカのサイエンス誌に掲載された論文によると、1950年から2017年までに83億トンのプラスチックが生産され、そのうちの76%にあたる63億トンはゴミとして廃棄されているそうです。リサイクルされたのは全体のたった9%。皆さんもご存知のように、プラスチックごみは主に海に捨てられ、海洋汚染の原因となるなど、近年色々と問題になっています。

プラスチックのリサイクル活用は、これまで様々な方法が試みられてきましたが、なんと「道路にする」という新しい取り組みがオランダで行われています。東部に位置するオーファーアイセル州のズヴォレ市とヒートホールン市では、再生プラスチックをベースにした自転車用道路の実証試験を行っています。2018年9月にズヴォレ市に、世界初となる全長30メートルのプラスチック道路が開通。11月には、“オランダのヴェネツィア”とし1ても知られる水郷の里ヒートホールン市がこれに続きました。

 オランダの建設会社であるVolkerWesselsが開発したこの”Plastic Road(プラスチック ロード)”は、アスファルトで舗装して道路を造るといった従来の考え方とは全く異なるのです。実は、このプラスチック ロードは工場で製造するのです。製造したプラスチック ロードは現場に運ばれ、組み立てる様子はまるでレゴブロックのよう。モジュラー構造で軽量化したため、設置にかかる時間はアスファルトの舗装の3割程度とのこと。もちろん、工事中はアスファルトの舗装工事のような独特の異臭を発することもありません。

 道路は中空構造で、路面下のスペースには電線やケーブルを通すことができます。さらに、排水溝としても活用で、国土の大半が海抜1メートル以下というオランダ“らしさ”が出ています。この道路はほぼ100%再生プラスチックでできていますが、寿命はアスファルトの2~3倍。破損や劣化した場合も該当部分を交換するだけで工事が終わり、不要になった道路はまたリサイクルできるそうです。

 モジュラー道路は将来的には自動車道路として活用する計画もあるそうです。この道路がプラスチック再利用の起爆剤となる日が楽しみですね。

Sauce:
https://www.kws.nl/nl/nieuws/detail/plasticroad-bekendmaking-pilotlocatie
https://www.plasticroad.eu/
Photo:VolkerWessels onderneming

(エコイスト編集部)

2019.10.21