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「塩素フリー」を実現した市民プールがカナダに誕生!

 カナダのエドモントン市にある「ボーデン・パーク」は、1906年に設立された歴史ある公園です。敷地内には1950年代に建設されたプールがありますが、このプールが今年、カナダ初の塩素などの化学物質を使用しないプールとして生まれ変わったそうです。

 「ボーデン・パーク・ナチュラル・スイミング・プール(NSP)」と名付けられたこのプールは、石や砂利、砂、植物などを組み合わせて水をろ過しています。雨水はまず、砂と石の池を通ってろ過された後、植物や藻類、プランクトンなどが住む池に流れ込みます。この池に住む生物が菌などを分解するため、塩素などの化学物質を使わずに水をきれいにすることができます。また、プールの外壁は粒状フィルターとガビオン壁で作られており、ろ過に一役買っているそうです。

 通常、塩素などで殺菌していない水は、すぐに雑菌などが繁殖します。また、たくさんの人が泳ぐプールは感染症の媒体となりやすいため、各国ではとても厳しい衛生基準を課しています。そして、それはカナダでも例外ではなく、設計者たちはただでさえ厳しい同国の衛生規制を、塩素に頼らずにクリアすることに非常に苦労したそうです。化学物質の使用を完全に撤廃することは不可能だと考えられていましたが、フィルターを使用した水の循環システムと、植物やプランクトンの力を借りることで、環境負荷をかけずに、人体への負荷も少ない安全な水を創ることができました。

 なお、化学物質が規制されているのはスイマーも例外ではありません。このプール、リン酸塩を使用した日焼け止めの使用が禁止されており、専用の日焼け止めも販売されているそうなのです。また、入る前にはろ過した水のシャワーで化学物質を洗い流さなければいけないという規則。非常に面倒に思えますが、塩素を使わない水は身体への刺激がほとんどなく、泳いでいてとても気持ち良いのだとか。こんなプールが増えることを望んでいるスイマーも多いことでしょう。

Sauce:https://www.gh3.ca/work/natural-swimming-pool-02
Photo:gh3*

(エコイスト編集部)

2019.10.30