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電気を利用した最先端医療で傷を癒す

人間の体の中には、いつも弱い電気が流れていることをご存知ですか?
電気が流れているからこそ心臓が鼓動することができています。
見たことやしたいことを弱い電気の信号にして、電気は体と脳とのコミュニケーションを助けています。また、傷があると細胞から電気が発生し、その現象が傷の修復に役立っているのです。

その現象を模倣して治療に利用しようと今科学者たちは従来の大きく重たい電気治療装置とは違う、身につけられる新しい「電気製薬」機器 や電気を利用した治療方法の研究に積極的に取り組んでいます。

ノースウエスタン大学の研究者達は、電気信号を継続的に神経に送る生分解性インプラント(体内で吸収分解される埋め込みチップ)の開発を進めています。この分解性インプラントは硬貨程の大きさで、柔らかく紙1枚と変わらない薄さ。
外部からの無線操作でコントロールされ、約2週間の間電気信号を発生することができます。これを体内に埋め込み細胞へ直接働きかけることによって、損傷を受けた神経の修復を加速させるということです。なんと役目を終えた後は、そのまま体内で分解・吸収してしまうので、取り出す為の手術は必要がないそうです。ラットでの実験では治療の有効性が実証され、また体内で分解吸収されたことによる副作用も見られず、今後も更なる研究が続けられるそうです。

同じ現象を利用し、ウィスコンシン大学では「体の動きで発生する静電気を利用し、傷の治りを促進させる包帯」の研究がされており、更なる有効性を調べる為に研究が続けられているそうです。どちらもまだ実験段階ですが、これらの「電気製薬」は、近い将来大きな成長が見込まれる分野を構成しています。

(エコイスト編集部)

2019.03.28