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海水から水素エネルギーを作る方法を発見

アメリカ・カルフォルニアのスタンフォード大学の研究チームが、海水から水素エネルギーを作り出す方法を開発したと発表しました。

海水を電気分解すると陽極から酸素が発生し、陰極から水素が放出されるのですが、その際に、海水に含まれる塩化物が陽極を腐食させてしまい、システムを継続的に機能させられないということになってしまっていました。しかし、海水成分が水中の陽極を破壊させないようにする方法を発見したことにより、海水から水素エネルギーを作り出すシステムを開発できたということだそうです。

理論的には、水素エネルギーは自動車から飛行機まで幅広い輸送シーンで使用することができると考えられています。その使用例のひとつとして潜水艦も挙げられています。水素エネルギーが生まれる過程で酸素も生成されるので、潜水艦に燃料を供給しつつ、艦内の人々の呼吸に必要な酸素も供給が可能となります。すなわち、酸素補給のために浮上することなく航行ができるということです。

じつは、水素エネルギーは21世紀初頭から話題になってはいたものの、技術レベルとコストの問題で実用化からはほど遠い期間が長かったですが、ゼロエミッションの選択肢として水素エネルギーに再び注目が集まってきています。スタンフォード大学のHongjie Dai教授も『水素は二酸化炭素を排出しないので燃料の選択肢として魅力的であり、悪化する気候変動問題を緩和するはずだ』と述べています。

日本でも、2017年12月に経済産業省から水素社会を実現するための「水素基本戦略」が決定されました。この水素基本戦略には50年を視野に将来目指すべきビジョンと、その実現に向けた2030年までの行動計画が掲げられており、ますます水素エネルギーも需要が高まると考えられます。

(エコイスト編集部)

2019.04.11