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アイルランドが4億4000万本の植林を決定

 UKの左隣に位置するアイルランド。自然が豊かな国というイメージを持たれているかたも多いのではないでしょうか。

そのアイルランドは、地球温暖化を食い止めるため、4億4000万本の植林を実施することを9月23日に発表しました。政府の発表によると、農地での植林を推進していくというものです。

 ただし、農地に植林するということは、農家の収入減少に直接的に繋がります。そういった弊害を補うため、アイルランドでは今までよりも厳しい、環境に関する税金を課すことも決定しました。例えば、同国で2010年から課している「炭素税」についても、現行の1トンあたり44ユーロ(5,600円)に対して、2030年までに1トンあたり80ユーロ(約9,600円)に増加させる方針です。増税で得た税金については、植林のために農地を提供する農家や、増税の影響で転職を余儀なくされる人を保護するために活用されます。このほかにも同国では、農家が今までよりも一層持続可能で環境に配慮した方法で農業を行えるよう、EU共通農業政策の改革に向けて、他の国々と協議を進めていく方針です。

 植林や炭素税からもわかるように、アイルランドでは近年、環境保護政策に力を入れています。同国では石炭・石油の使用を抑制するために、2020年から新しい「低炭素・気候行動法」を実施することが決まっています。この法律では、例えば「フラッキング」と呼ばれる、環境負荷の大きいシェールガス採掘手法の禁止や、国富ファンドによる石油関連企業への投資の禁止、使い捨てプラスチックの使用禁止などが定められています。また、2025年までに石炭由来の電力を撤廃し、再生可能エネルギーが電力に占める比率を、現在の30%から10年後には70%に増加させる計画です。さらに、2030年までに、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止し、電気自動車(EV)の普及を促します。その一環として、同国では今後購入する新しい公共バスは、すべてハイブリッドバスに限定するとしています。

 アイルランドでは、地球が直面している気候や環境問題と真剣に向き合い、具体的な政策を実施することで、真の意味で 「緑の国」 になろうとしています。こうしている間にも、地球環境の悪化は加速しています。アイルランドだけでなく、世界中の国が、環境負荷に対して真剣に考え、対策を打ち出していかなければなりません。

Sauce: https://www.forbes.com/sites/trevornace/2019/09/30/ireland-commits-to-plant-440-million-trees-to-help-tackle-climate-change/#45e60ba3ec83
Photo:ecoist

(エコイスト編集部)

2019.11.13