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みんなで参加するニュージーランドの省エネキャンペーン

 ニュージーランドで最も人気のスポーツがラグビーであることは、誰もが認めるところです。先日、日本で開催されたラグビーワールドカップで、「オールブラックス」の愛称で知られる同国代表の活躍を一目見ようと、日本でも多くの人たちが試合を観戦しました。オールブラックスは今大会、目指していたW杯三連覇こそ叶わなかったものの、初戦で優勝した南アフリカを破るなど、“ラグビー王国”としての存在感を充分に示しました。

 さて、その初戦を自国のニュージーランドのTVで観戦していた人たちは、キング牧師やダイアナ元妃、マハトマ・ガンジー、ウィンストン・チャーチルなど、歴史に名を残す世界のリーダーたちのメッセージがコラージュされたCMを目にすることとなりました。このCMは「Gen Less」という、ニュージーランド政府が企画した気候変動キャンペーンを紹介するものでした。

 Gen Lessは、“省エネルギーに繋がるライフスタイルを選択し、より気候に優しい生活をしていこう”という持続可能な取り組みです。キャンペーンは同国のエネルギー効率局(EECA)という、エネルギー効率化の推進を目的として設立した組織が主導するもので、ニュージーランドの個人、組織、企業、政府など、あらゆる人・組織が対象になり、年齢や性別、社会的地位を問わず、誰でも参加することができます。キャンペーンでは、エネルギーの使用による温室効果ガスの排出を削減する行動を、みんなで一緒にやっていくことを提案。とりわけ、発電と輸送からの排出削減を目標にしています。

 公式サイトでは「より少ないエネルギーで生活を始め、人生をより豊かにするための様々な方法」として、省エネルギーを実現できる、新しいライフスタイルを提案しています。取り上げられているアクションは、学校や職場へ自転車で通う、LED電球に切り替える、家庭菜園の導入、シャワーヘッドの変更による節水、いらなくなった洋服を友人と交換…など、ちょっとしたことで実現可能なものばかり。

 Gen Lessのシンボルは「<」という不等号で、これには「より少ないエネルギーで、より多くの命を救う」という意味が込められています。参加する個人や企業、組織は「<」記号を示すことで、取り組みへのサポートを示すことができます。

 国を挙げて気候変動へのアクションを起こすことを提案するGen Lessですが、気候問題の解決には世界的な取り組み・連携が不可欠であり、ニュージーランド一国だけで解決できるものではありません。だから、公式サイトのトップページでは、マオリ語と英語で、世界中の人々へ、気候変動に意識を払うことを呼びかけています。ニュージーランド国民でなくても、以下のURLに登録し、このアクションに参加することができます。

Sauce: https://genless.govt.nz
Photo:Gen Less

(エコイスト編集部)

2019.11.18