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モルガン・スタンレーがアプリに投資

 地球温暖化などの環境問題や、人権問題などの様々な社会問題に配慮した企業に重点的に投資する「ESG投資」を行う投資家が増え始めています。ESGは「環境」(environment)、「社会」(social)、「ガバナンス」(governance)、の頭文字を取ったものです。

 投資家は今、目先の利益ではなく、ESGを意識した経営を行う企業への投資を増やしていこうとしています。その一例として、アメリカの大手投資会社であるモルガン・スタンレー社は、海洋プラスチックごみの削減に向けた取り組みを開始し、その一環として、関連する教育用アプリに投資していくことを発表しました。

 モルガン・スタンレーでは、アメリカのナショナル・ジオグラフィック協会、アメリカのジョージア工科大学と共同で、海洋や水系のプラスチック廃棄物の防止と削減に向けたパートナーシップを締結し、プラスチック廃棄物の汚染を記録できるモバイルアプリ「Marine Debris Tracker」をリリースしました。このアプリは、海や河川に捨てられたプラスチック廃棄物による汚染について勉強できるモバイルアプリで、ユーザーは海洋プラスチックごみがどうやって発生するのか、またそれを解決するためにどのような方法があるか、学ぶことができます。このアプリでは約200万個以上のプラスチック廃棄物を追跡・可視化することが可能で、アプリを使うことでプラスチックごみによる汚染の発生源の理解を深め、科学的知見を得ることで、海洋汚染に対してどうやって解決していけばいいか、考えることができるようになるでしょう。

 モルガン・スタンレーでは2019年4月、プラスチック廃棄物を削減するための戦略的プログラム「モルガン・スタンレー・プラスチック・ウェイスト・レゾリューション」を発表し、今回のパートナーシップ締結やアプリのリリースもこのプログラムの一環として行われます。この取り組みは、2030年までに、河川、海洋、景観および埋め立て地のプラスチック廃棄物5,000万トンを防止、削減、除去していくことを約束しており、今後は様々な方法で、プラスチックごみを削減するために努力していくそうです。同社では、プラスチック廃棄物を減らしていくことが、イノベーションやビジネスモデルの最適化、資金調達を必要とする組織的な問題であると認識しており、研究者やNGO、個人など、様々な組織や人と協力して、アプリをアップデートしていく方針で、今後10年間、このアプリに投資していくとのことです。

Source: https://www.morganstanley.com
Photo:モルガン・スタンレー社

(エコイスト編集部)

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