持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

植物をベースにした代用卵が誕生

 代用肉や代用乳などの、これまでの食材の代替素材の開発、導入が世界中で進んでいます。これらの製品はヴィーガンやベジタリアンが楽しむことが可能で、なおかつ環境負荷も少ないということが背景にあります。

 そして、今回新たに誕生したのが、植物由来の代用卵です。この代用卵があれば、ヴィーガンの人はもちろんのこと、卵アレルギーの人も、スクランブルエッグやタマゴサンド、オムレツなどの卵料理を楽しむことができるようになります。

 「JUST Egg」と名付けられたこの代用卵は、リョクトウ(緑豆)をベースに作られています。リョクトウは加熱すると糊化する性質があり、これを活かして卵に似せた食感を作り出しました。ちなみに、黄身の色はターメリックで着色されています。気になるのは栄養バランスですが、普通の卵が1個70キロカロリーでタンパク質量が6グラムなのに対して、JUST Eggは45キロカロリーでタンパク質量も5グラムと、ヘルシーでありながらも卵とほぼ同じタンパク質の量を保持しています。

 使い方はとても簡単です。瓶から取り出し、溶き卵と同じようにフライパンで炒めるだけで、スクランブルエッグが出来上がります。普通に卵を使って作るよりも簡単ですね。JUST Eggの公式サイトでは、オムレツやスクランブルエッグ、炒飯のような定番の卵料理のほか、タコスやシャクシューカ、パッタイなどの民族料理など、JUST Eggを使った様々なレシピが紹介されています。

 また、環境への影響も見過ごせません。この代用卵は普通の卵と比べて、水の使用量を98%、CO2の排出量を93%、土地の使用を86%も抑制することが可能です。

 製造元である、アメリカのJust For All社は乳製品を含まないドレッシングやマヨネーズ、クッキーなどを作っています。同社によると、この代用卵を購入する人は、気候変動に対して行動したいという動機の人もいれば、単純に美味しいオムレツが食べたい人、植物が実際にスクランブルエッグになっているといった興味本位で購入する人など、購入する動機は様々。同社では食べ物に起因する慢性疾患や気候変動の問題を解決するために、植物由来の食べ物を普及させ、大豆、トウモロコシ、加工糖、動物性タンパク質が中心の現在の食糧システムを変革することを本気で目指しています。そのため、動機は何であれ、まずは興味を持ってもらうことが大切だと考えているとのこと。

 環境に関する問題のみならず、世界の人口がますます増えていくことでの食糧不足も予想されているわけですから、代替食材の開発は引き続き盛んになっていくと考えられます。

Source:https://www.ju.st/en-us
Photo:Just For All社

(エコイスト編集部)

おすすめのバックナンバーはこちら
KFCでも「ヴィーガン・ミート」のチキンを開発
代用肉を使用した“環境配慮型のピザ”をテスト販売

2019.12.18