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生ゴミをリサイクルすることでのメリットとは

 2016年の調査では、世界で廃棄されている食品の量は13億トンで、購入された食品の約30%が捨てられています。昨今、食品廃棄、フードロスに関する問題は世界各国で深刻化しています。ちなみに、イギリスでの食品廃棄量はというと、毎年1000万トンもの食料が廃棄されており、その約70%が家庭から出ているのです。そんな状況を改善するべく、イギリスにあるチェシャー・イーストでは、2020年1月から食品廃棄物を有効活用するための取り組みが始まります。

 チェシャー・イーストの住民には1月6日から、生ゴミを入れる専用の容器が配布され、一般家庭ゴミとの分別を行うそうです。この容器は2週間に一度回収され、特殊処理工場に運ばれます。その後、園芸や農業に使う堆肥にリサイクルされます。

 生ごみは腐敗するとメタンというガスが発生し、気候変動を引き起こす原因と考えられています。また、食品廃棄物を捨てることは、食品廃棄物をリサイクルする場合の2倍のコストがかかります。食品廃棄物をただゴミ箱に捨てるのではなく、リサイクルすることで、質の高い堆肥に再生し、有機物を土に戻すことができます。チェシャー・イーストのこの取り組みは、リサイクルをすることによって食品の廃棄を減らすと同時に、土の豊さを重視した施策といえます。

 チェシャー・イースト議会の環境サービスの責任者であるラルフ・ケンプ氏は、住民がこのリサイクルサービスを強制的に利用させられるのではなく、「Love Food, Hate Waste Campaign」を通じて食品廃棄物を減らす方法を自発的に探すことを引き続き奨励しています。「Love Food, Hate Waste Campaign」はイギリスの「廃棄物・資源アクションプログラム(WRAP)」が2007年に立ち上げたキャンペーンで、食品廃棄物を減らすことはお金の節約になるだけではなく、地球温暖化を緩和させることにも役立つと考えられています。

 必要なものだけを購入し、購入したものは食べる。そういった食品ロスを増やさないような行動を心掛け、出してしまった食品廃棄物は堆肥へリサイクルする。イギリスにおけるこの取り組みが世界各地に普及し、継続されれば、フードロスの問題も解決に近づいていくのではないでしょうか。

Source:https://www.cheshireeast.gov.uk/council_and_democracy/council_information/media_hub/media_releases/new-food-waste-recycling-service-starting-in-january.aspx
Photo:エコイスト

(エコイスト編集部)

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