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気候変動は山火事後の森林回復を遅らせている

気候変動は酷暑や海水面上昇問題のイメージが第一に浮かびますが、気候変動により山火事後の苗木の再生が標高の低い森林ではより厳しく、急激な森林減少の一因になるとモンタナ大学より報告がありました。

北米西部の標高の低い森林における年間気候と火災後の再生との関係を調査していたモンタナ大学のデイビス氏と共著者によると、米国西部の森林は、気候変動と山火事の両方の影響をますます受けているそうです。

1988年から2015年の間にアリゾナ、カリフォルニア、コロラド、アイダホ、モンタナ、および、ニューメキシコ州で起きた山火事後に再生した2,800本以上の樹木の年輪を調査したところ、温度、湿度および土壌水分を含む季節的気候条件が特定のしきい値を超える場合、樹木再生率が異常に低いことが判明しました。

デイビス氏は「現在、森林になっている低標高地域の数カ所はもはや樹木再生に適した気候条件ではないことが分かった。これらの地域では、深刻な火災が森林から草原や潅木地帯での生態系移行につながる可能性がある」と述べており、気候変動による影響の大きさが伺えます。

SDGsのゴールの一つである「陸の豊かさも守ろう」は、まさに、このような事象を防ぐことにあるわけです。

(エコイスト編集部)

2019.04.20