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自然由来のスニーカーが日本に上陸

ブランドのロゴや靴ひもの先端など、パーツの多くの部分が石油製品で作られているスニーカー。メーカー側としても、二酸化炭素削減に対する取り組みは盛んになっています。業界の牽引役はシリコンバレー発のスタートアップ企業オールバーズ社。今年1月10日には、日本初となるコンセプトストアを東京・原宿にオープンしました。同社のスニーカーは、ウールやユーカリの木の繊維を素材に使うことで、環境に優しく、かつ快適なはき心地と高い機能性を実現しています。

スニーカーは、足全体を覆うアッパー部分にウールを使ったシリーズとユーカリの木の繊維を使ったシリーズの2種類のライン展開。それぞれベーシックなローカットタイプに加えて、ハイカットやスリッポンなど様々なバリエーションを用意しています。

ウールの素材は、イタリアの工場と協力してオールバーズ社が独自に開発したもので、靴としての使用に十分耐えられる両面仕様になっています。また毛を刈り取る羊にも配慮して、ZQメリノと呼ばれる飼育環境が保障された羊の素材のみを使用しています。ウールは廃棄しても微生物などに生分解されるため環境への負荷が少ないとされます。そのため人類との付き合いは長く、今に至るまで8000年前から使われているとの説もあります。ユーカリのシリーズでは素材を南アフリカから調達し、森林の管理や伐採が環境や地域社会に配慮して行なわれていることを証明するFSC認証を取得しています。

機能面での特徴は、洗濯機で洗えることや、靴下なしで履いても心地よいことなど。ウールは暑いときには涼しく、寒いときには保温性を発揮。ユーカリは通気性がよく、ムレにくい。素材が持つ特性をそのまま生かしたスニーカーになっています。

そんなウールやユーカリといった目新しい素材ばかりに目が行きがちなオールバーズ社のスニーカーですが、環境に配慮した素材はアッパー部分だけではありません。同社の目標は靴の部品すべてに再生可能な素材を使うこと。新開発のアウトソール「Sweetfoam」の素材は、サトウキビの搾りかすから作られるバイオマスエタノールを使った合成樹脂。製造方法は、競合他社にも公開されており、今後一気に広まる可能性があります。

また中敷きに使われている素材には、ヒマという植物から得られるひまし油が用いられています。ひまし油は化学的特徴を持った非食用の油で、環境に優しい天然資源として化粧品や香料にも使われています。さらに靴ひもは、リサイクルされたペットボトルを原料にしたポリエステル製。完成した製品は、リサイクルのダンボールで作られた箱で出荷されます。

バリエーションによって異なりますが、大人用のスニーカーの価格は公式HPで95ドルから135ドルほど。毎日履く靴は買い替えの多い日常生活用品の一つ。求めやすい価格設定は、ファンとの持続的な付き合いを後押ししてくれそうですね。

Source: https://www.allbirds.com/
Photo:オールバーズ社

(エコイスト編集部)

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