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エチオピアの女性に自由を与えるヒーロー

 初めての生理を迎えたとき、それが何かの呪いだと誤解してしまい、母親や姉にすら相談することもできず、ボロ切れを使って一人で対処していた女の子がエチオピア北部にいました。それから、およそ40年後の2019年。その女の子は米国のニュース専門チャンネルCNNのヒーロー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。エチオピアでの女性の生理にまつわる誤った偏見や考え方を変えようとした彼女の取り組みが、高く評価されたのでした。

 エチオピアで生まれ、アメリカで教育を受けたフレウェイニ・メブラトゥさんは化学技術者であり起業家です。フレウェイニさんは、何と2年間繰り返し使える生理用ナプキンを開発し、エチオピアに工場を設立しました。特許も取得しているこのナプキンの特長は、使い捨てのナプキンと比べて、一年間で90%も安い価格で購入できること。さらに低価格でありながらも丈夫で洗濯が簡単、漏れ防止の加工もされているそうです。

 CNNの記事によりますと、エチオピアでは使い捨ての生理用品は非常に高価で、女性の75%が手に入れることができないといいます。月経はタブーとして学校でも教えられていなく、女の子は他人と話すこともなく、平均して10人に1人が生理になると学校を休んでしまうそうです。農村地域ではこの割合が2人に1人となり、授業で遅れをとった生徒は最終的に学校を辞めてしまうといいます。

 こうした状況を変えようと、フレウェイニさんは2009年に工場を建て、現地の女性を雇用して、本格的に製造を始めました。さらに、学校での生理に関する授業も行ってきました。そして、2014年に米国の大学教授と協力してNPOを設立してからは活動を一気に拡大しました。NPOは現地の大学とパートナーシップを結び、これまで30万人以上の学生にワークショップを実施。現在では、幼い子どもに対して、月経は恥ずかしくなく自然なことであると学生たちが教えています。またこうした授業は少女だけでなく、少年に対しても行い、社会全体の考え方を変えていこうとしています。NPOのデータによりますと、授業を行った学校では、少女の出席率が24%上がりました。

 CNNの取材に対して、フレウェイニさんは「女の子にナプキンを与えることは、自由を与えることを意味します。(教育を受けることで)彼女たちは実現したいことを何でもできるようになるのです」と話しています。彼女の素晴らしい活動を後押ししたいと思われた方は、是非にサイトにアクセスしてみてください。

Source:https://www.dignityperiod.org/
Photo:

(エコイスト編集部)

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