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プラゴミ退治に”WasteShark”

2050年の海は、魚よりプラスチックゴミが多いかもしれない。しかし、プラスチックゴミが魚を上回るなんて誰が想像していたでしょう。それほど私たちは海を汚してしまったのです。これ以上、拡大させないために私たちに出来ること、やらなければならないことは「今、海に漂っているゴミを回収する・海にゴミを出さない」この2つに限るのではないでしょうか。では、回収する方法というと何が思い浮かびますか?おおよその人は、水にダイバー(人)が入り、回収すると想像しますよね。ですが、自動で水面のゴミを回収してくれるロボットが開発されました。

その自動回収ロボットは、オランダにあるスタートアップのドローンテクノロジー企業、RanMarine Technology社が開発しました。”WasteShark”と名付けられたロボットは、地球最大の魚で、効率的に食事をするジンベイザメをモデルに設計されています。そう言われると、どことなく、食事をするために口を開けているジンベイザメに見えてきませんか。

WasteSharkは水中に漂うプラスチックや浮草などの植物のほか、除去することが難しいと言われるマイクロプラスチックまでも収集することが可能です。運河や川などからゴミを収集し、取り除くことで、海にゴミを流すことを防ぐ役割を果たしてくれます。1回の充電で最大8時間の稼働が可能で、GPSが使われているためゴミが集まるスポットを確実に把握することが可能で、収集する経過をプログラムしたり、遠隔地から監視したりすることができる高度な技術も搭載されています。また、サイズは長さ約1.5m・幅1.1m・で、200リットルが積載可能とのこと。そして、ゴミを収集するだけでなく水質に関するデータも同時に収集しているそうです。

RanMarine Technology社はEUのHorizon 2020研究開発プログラムなどから資金提供を受け、すでにいくつかの国で使用されています。南アフリカのケープタウンやアラブ首長国連邦のドバイマリーナで使用されています。イギリスではWWF(公益財団法人世界自然保護基金)とスカイオーシャンレスキューが共同で、WasteSharkをデボン州北部の港で導入しました。回収されたゴミはパートナーと協力してリサイクルされるそうです。

海のゴミは海外の出来事とは言っていられません。環境省の「平成28年度海洋ごみ調査の結果について」によると、「各調査地点で回収されたペットボトルの製造国別比を言語表記等から推定したところ、奄美では外国製が8割以上を占め、対馬、種子島、串本及び五島でも外国製が約4~6割を占めていた。」と報告されています。この数値を見て、外国から流れてきているから自分たちが何か行動しても影響ないとは言えません。なんと「根室、函館及び国東では外国製の占める割合が2割以下で、日本製が約5~7割を占めていた。」と報告されているのです。この数値から、海のゴミは海外のことだから気にしなくて良いなんて言えないですよね。海にゴミを出さないことは当たり前ですが、すでに出してしまったゴミは人間が責任持って片付けたいものです。

Source: https://www.ranmarine.io/wasteshark
Photo: RanMarine Technology

(エコイスト編集部)

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