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食用の魚からマイクロプラが!

脱プラスチックに関して、フィリピンのマニラ首都圏のパラニャーケ市では、2020年6月から市内での使い捨てプラスチックの使用を禁止する通達を出しています。6月以降はプラスチック製のレジ袋や、発泡プラスチック系断熱材の使用、販売も禁止するほどの徹底ぶりであります。フィリピンの中央政府も自治体も規制に乗り出していますが、フィリピンの街にはゴミ山があり、特に河川はごみが溢れているのが現実です。そして、遂に、フィリピンの4つの沿岸地域で水揚げされた魚からマイクロプラスチックが見つかったという報告も発表されました。

発表によると、タノン海峡に面するドゥマゲテ市、バイス市、マンジュヨド町、アユンゴン町の魚市場から購入した120匹のラビットフィッシュを調査した結果、ほぼ半数の魚の消化器官にマイクロプラスチックが含まれていることが分かりました。また、今回の調査で検出されたマイクロプラスチックの大部分がポリプロピレンだったそうです。ポリプロピレンは、食品および飲料の包装で一般的に使用される耐熱性プラスチック。時間が経過すると、5ミリメートル未満の小さなプラスチック粒子に分解され海藻に付着してしまうので、ラビットフィッシュのような小さな魚が食べてしまうことになるのです。今回の調査は、人間が消費する魚のマイクロプラスチック消費量を初めて調査したものだそうです。ちなみに、フィリピンでのラビットフィッシュは一般的な食用魚の一つであるため、特定の場所のマイクロプラスチックのレベルを判断するための目印となると述べられています。そして発表の中では、マンジュヨドのような地方の海岸にさえ、多数のマイクロプラスチックを持つ魚が発見されたことが1番の驚くべき結果とされています。

マイクロプラスチック摂取による人体への影響は、まだ正式に明らかにはされていませんが、ナショナルジオグラフィックによると、物理的遺物として働く(粒子毒性)可能性と、添加剤やプラスチックに吸着した化学物質による影響が考えられると述べられています。自分が捨てたプラスチックが巡り巡って、自分に戻ってくる。そう考えると、このままの状態を継続することがどれだけ危険であるかを実感できますよね。

Source: https://www.eco-business.com/news/
Photo:ecoist

(エコイスト編集部)

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