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ビールもペーパーボトルの時代に

おとぎの国・デンマークといえば、童話作家のアンデルセン。彼が残した「人魚姫」の物語をモチーフとした「人魚姫の像」がコペンハーゲンの人気の観光地となっていますが、実は、緑のロゴが印象的なラカールスバーグが建てたことはご存知でしょうか。カールスバーグの二代目、カール・ヤコブセンが王立劇場で見たバレエの演目「人魚姫」に感激し、コペンハーゲンに寄贈したと言われています。他にも、イギリスのサッカーチーム・リヴァプールとパートナーシップ契約を結ぶなど、ビールブランドとしては当然ながら世界的企業ですが、今や環境問題への取り組みでも注目される企業となっています。

カールスバーググループは、2017年にサステナビリティプログラム「Together Towards ZERO」を宣言しており、ゼロカーボンフットプリント・水の廃棄物をゼロ・無責任な飲酒ゼロ・ゼロアクシデントの4つが定められています。ゼロカーボンフットプリントでは、「2030年までに醸造所での炭素排出量をゼロにする」「手持ちビールの二酸化炭素排出量を30%削減する」という2つの目標を定めています。なかでも、2つ目の目標に対応するソリューションの一つがユニークです。缶や瓶で作られていた容器を“紙のボトル”に置き換えようとしているのです。紙のボトルは2つのプロトタイプが発表され、どちらも持続可能に調達された木材繊維から作られ、リサイクルできるとのこと。ビールを入れるために内部は加工されており、1つは、薄いリサイクルPETポリマーフィルムを使用し、もう1つは、100%バイオベースのPETポリマーフィリルムが使用されています。今はまだプロトタイプですが、きっと、近い将来市場で登場するでしょう。

さて、サステナビリティプログラム「Together Towards ZERO」の進捗についてですが、素晴らしいことに「着実に進展している」と、カールスバーググループは今年2月に発表しました。発表によると2019年は、2015年以降、自社の醸造所での相対的な炭素排出量を30%削減し(2018年比13%)、電力の56%を再生可能エネルギーで賄い、5つのカーボンニュートラルサイトが再生可能エネルギーのみで稼働しているそうです。また、2020年には20台の電動トラックが、15カ所の物流拠点での使用が予定されています。この他の進捗は、2019年サステナビリティレポートから確認することができますので、ご興味ある方はチェックしてみてください。

この順調な結果に対し、カールスバーググループのCEOであるCees’t Hart氏は、「Together Towards Zeroを立ち上げて以来、私たちが達成してきたことに誇りを持っています。2030年の目標に近づくにつれ、コラボレーションはさらに重要になってきます。世界が直面する持続可能性の課題を単独で解決できる人はいません。これが、私たちがプログラムを 『Together Towards Zero』と呼んだ理由です。パートナーシップを組むことで、私たちはより早く前進し、そうでなければ不可能だった変化をもたらすことができます。」と述べています。

カールスバーググループCEOのコメントのように、地球環境の課題は単独では解決できません。国や地域をも超えてのコラボレーションが必要不可欠なのです。

Source: https://www.carlsberggroup.com/
Photo: Carlsberg group

(エコイスト編集部)

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