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リサイクル可能で美しいパッケージを

日常的に使うものも環境にやさしい商品を選びたいと考えている人が増えているいっぽうで、シャンプーや洗剤といった消費財の容器や包装材料に関しては、脱プラスチックがなかなか進んでいないのが現状です。

その現状を変革するために、人々が日々使う消費財を世界中で展開するP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)社は、プラスチックごみを最小限に抑えるために、リサイクル企業Viridor社とパートナーシップを締結しました。Viridor社はイギリス国内最大の総合リサイクル企業で、クライアントは地方自治体が150以上、企業は32000社に渡るといいます。事業としては、クライアントが出す廃棄物の収集、プラスチックやガラス、紙のリサイクル、そして、埋め立て処分地の運営などを行っています。

今回の契約で、Viridor社はP&Gに今後5年間、リサイクルで作った高密度ポリエチレン(HDPE)を提供することになりました。これによって、洗剤アリエールの容器に換算すると、約2億本に相当する量の新しいプラスチックを生産せずに済むといいます。2020年末までには、アリエールの容器の50%をリサイクルプラスチック製に、柔軟剤のレノアの透明な容器は100%リサイクルプラスチック製にするということです。

P&Gはこの他、「HolyGrail(和訳:至高の目標)」という循環型経済を推進する企業連合プロジェクトも主導しています。循環型経済というのは、サーキュラーエコノミーとも言われ、これまでの生産・消費・廃棄という経済モデルに代わって、資源を繰り返し使用して循環させることで、環境と経済成長の両立を目指す考え方です。簡単に言えば、生産の前段階に資源を回収するスキームを組み込み、生産するための資源も廃棄物も最小限に抑えるというものです。

ただ、現状は言うは易く行うは難し。実際にリサイクルされるプラ​​スチック包装はごくわずかです。なぜなら、皆さんもご存知の通り、商品のパッケージは色も形も様々だったり、単一の材料ではなく、複数の材料が組み合わさっていたりと、リサイクルしやすい構造にはなっていないからです。

そこで、このHolyGrailプロジェクトでは、プラスチック材料を正確に選別するために、包装資材に特定のタグを付ける技術を開発しました。このタグは、人間の目にはほぼ見えないのですが、専用のスキャナーで見ることができる電子透かしとなっています。この技術によって、処理施設での高度な選別が可能となり、リサイクル効率が高まるということです。P&Gのレノアは、2020年10月までにこの電子透かしを採用するそうです。

P&G Hair Care Europeの副社長アーサー・リタロウィック氏は「リサイクル可能であり、且つ、美しいパッケージの設計に注力しています」と述べています。作る側の責任と同様に、商品を購入する際に、使う側である私たち消費者もまた、環境のことを意識する責任を持つことが大切ですね。

Source:https://www.viridor.co.uk/who-we-are/
Photo:P&G

(エコイスト編集部)

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2020.03.18