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無駄を出さない石鹸で作られたシャンプーボトル

シャンプーやボディーソープを選ぶため陳列棚を見ると、どのブランドもカラフルで手の込んだパッケージングですよね。そして、もれなく、どのブランドもプラスチックのボトル容器に入っています。プラスチックのボトル容器を使っても、「分別して捨てれば、リサイクルされるでしょ?」と思うかもしれませんが、プラスチック生産量に対して、リサイクル率は低いのです。1950年から2016年の間に世界中で、83億トンもプラスチックが生産され、2015年時点、6300百万トンが廃棄物となっています。そのうちの、わずか約9%しかリサイクルされていません。それ以外のプラスチック廃棄物は約12%が焼却され、約79%が埋立地または自然環境に蓄積されてしまっています。

こうした現実を見ると、なるべくプラスチックのボトル容器は長く使おうと思いますよね。でも、もっと良いのはプラスチックのボトル容器を使わないことだと思いませんか?その最適解とも言えるようなボトルをベルリンのデザイナーが生み出しました。

ジョナ・ブレイテンバーさんはベルリン芸術大学で修士論文を作成するため、石鹸から作られたボトルを開発しました。このボトルは「SOAP BOTTLE」と呼ばれ、石鹸の中身がくり抜かれた状態になっています。石鹸で出来ているのであれば、中に液体が入ってしまったら、石鹸が溶けてしまうのではないかと心配ですよね。でも、ご安心ください。内部は水溶性の層でコーディングされているので溶け出すことはないそうです。注ぎ口は、角の切り込み部分を切って作ることができ、金属製のキャップを付けて蓋をすることも可能です。

SOAP BOTTLEは石鹸としても使用できるように設計されているので、使っているうちにゆっくり溶けていきます。それにより、ボトルが滑って取りづらい問題も起こりますが、金属製のキャップに紐を付けて吊るすことで解決できます。しばらく使って石鹸が少なくなってきたら、ボトルを小さく削り、重曹と水酸化ナトリウムと混ぜハンドソープとして使うことも可能です。また、SOAP BOTTLEは生分解性の成分で作られているので、そのまま廃棄することも可能です。

昨年、ニュージーランド航空が食べられるカップを試験導入し話題になりました。他にも、アルミホイルカップの代わりに海苔やかつお節でカップが作られるなど、ユニークなアイディアで廃棄物やプラスチックを減らそうとしています。「廃棄物を減らそう!脱プラスチック!」と言うと、堅苦しい・面倒くさそうと身構えてしまいますが、アイディア次第で、使ってみたいと思わせることができます。地球環境問題は深刻な局面に立たされていますが、人間の知恵で乗り切ることは決して不可能ではありません。

Source: http://jonnabreitenhuber.de/soapbottle.html
Photo: SOAP BOTTLE

(エコイスト編集部)

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