持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

100%海洋プラスチックを原料としたペットボトル

コンビニの棚に見慣れない飲み物があると、つい気になって手に取ってしまいませんか。新商品の入れ替わりが激しい業界ではありますが、米国でこの春、少し変わった飲み物が発売されました。商品をプロデュースしたのは、飲料王の異名を持つランス・コリンズ氏。2007年にコカ・コーラ社に売却した健康飲料FUZEや、グルテンフリーでビーガンにも対応したスポーツドリンクBODY ARMORの開発などでその名を知られている業界の風雲児です。

そんなコリンズ氏が今回世に打ち出したのは「ZEN WTR」という名のアルカリイオン水。アルカリイオン水といえば、既に世の中に知られた存在。今更何で?と思う方も多いはずですが、それもそのはず。この新商品の売りは中身ではなく容器にあるのです。スタイリッシュなパッケージのボトルは、100%海洋プラスチックを原料としたリサイクルのペットボトル。カリフォルニアを拠点とするプラスチックメーカー・カーボンライト社が、埋立地に行くはずだったペットボトルを回収し、再生ペットボトルに作り変えています。

これまで人々の健康や多様性といった、いわば世の中のトレンドを業界に取り入れ、変革してきたコリンズ氏。そんな彼が今回新商品に取り入れた要素は持続可能性でした。コリンズ氏は「私たちは文化として、海をきれいにし、電気自動車に切り替え、二酸化炭素排出量を改善しなければなりません。消費財を売ることで気候変動の改善に貢献できるという例を示したい」と発言しています。

コリンズ氏によると、ZEN WTRのターゲットは、ミレニアル世代とZ世代とのこと。現在30代以下の世代です。両世代の特徴に関しては、さまざまな定義がなされており、SNSを通して世界と常時繋がっていることから、社会問題に関心が強い、というデータがあります。持続可能性という時代のキーワードを取り入れた飲料水は、果たしてこうした若者に受け入れられるのでしょうか。

実は既に米国の飲料水業界においては、持続可能性が他社との差別化のポイントになっています。2019年6月に発売されたEver&Everは同じく中身は水ですが、容器にアルミボトルを使用。何度でもリサイクルできるアルミ製を売りにしていますが、価格はペットボトル入りの水と比べて二倍ほど高い値段に設定されています。この他、Liquid Deathという刺激的な名前の飲み物も人気を集めています。中身は水と炭酸水で、こちらも容器はアルミボトルです。

ZEN WTRは現在、米国西海岸と南西部のウォルマートやampmなどの小売店で展開中とのこと。アルミとリサイクルペットボトル、飲料水の持続可能性はどちらが優勢になるのでしょうか。はたまた共存していくのでしょうか。あなたはどちらが環境に優しいと考えますか?

Source:https://www.bevnet.com/news/2020/
Photo:ZEN WTR

(エコイスト編集部)

おすすめのバックナンバーはこちら
プラスチックごみが仮想通貨に!?
ビールもペーパーボトルの時代に

2020.04.15