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廃棄物対策にアプリを活用

昔使っていた携帯電話やパソコンってどうしていますか? 捨てるという選択肢ももちろんあるかもしれませんが、保管したり、リサイクルしたり、必要な人に中古として売ったりと、様々な方法が思い浮かびます。

ところが、国連の調査によりますと、世界では年間約5000万トンの電子機器が廃棄物(e-waste)として捨てられ、そのうち正規にリサイクルされているのは20%程度だそうです。適切に処理されれば、年間625億米ドル相当の価値があるというこのe-waste。なんとなく捨ててしまうのでは、もったいないというほかありませんね。

そんなe-wasteの問題ですが、中東のエジプトでは現状、年間約8万8千トンが有効活用されることなく捨てられていると言います。そこでこの春、政府は携帯電話アプリを使った対策を立ち上げました。開発したのは、e-Tadweerと呼ばれるアプリ。電子機器が壊れたり、買い換えたりする際に、このアプリを使うことで、古くなった機器を指定のリサイクル工場に提供でき、その際、新しい電子機器の購入時に使える割引券を受け取ることができるのです。割引券によって、人々の意識をリサイクルへと促そうという狙いです。またアプリの開発に伴い、政府は国内の七つの工場にリサイクルの免許を付与しました。工場などではe-waste関連の業務が増えるので、失業率の改善も期待されています。

ちなみに、このアプリの開発にはスイスが協力しています。両国は2016年にe-waste管理プロジェクトをスタートし、土に還らない廃棄物の適切な管理方法に関して、市民の意識を高めるための取り組みなどもしていると言います。その一つが、道路清掃アプリです。

実は、エジプトの廃棄物問題は想像以上に深刻なのです。というのも、世帯の44.8%、製造業者の52%が街路に廃棄物を捨てているという調査結果があるのです。こうした状況から、2018年にDawarという道路清掃アプリが導入されました。これは、市民が街角でゴミの山を見つけた際、携帯電話で写真を撮ってアップロードすると、写真のGPS情報を基に廃棄物収集会社が駆けつけ、掃除してくれるというサービスです。業者が掃除を終えると、ゴミの山がなくなり綺麗になった道路の写真が送られてきます。当初は首都カイロの一部地域のみでの運用でしたが、徐々に範囲を拡大していくそうです。

Source:https://www.afrik21.africa/en/
Photo:e-Tadweer

(エコイスト編集部)

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