持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

サステナブルなカカオ豆100%調達に挑戦

チョコレートは甘く美味しいですが、その裏にはビターな問題があることをご存知でしょうか。チョコレートの原料であるカカオ豆の生産地域や農家を取り巻く環境には、森林破壊や児童労働、貧困、栽培技術の周知不足など、たくさんの問題がひしめきあっているのです。これらの課題解決に向けた取り組みをやっていこうと、ミルクチョコレートでお馴染みの株式会社 明治は、「2026年度までに、サステナブルカカオ豆の調達比率100%を目指す」という目標を2020年3月に発表しました。

発表によると”サステナブルカカオ豆”とは、外部パートナーと連携して、カカオ豆農家の生活・カカオ豆の品質と生産性・地球環境の安定化と向上を支援した地域で生産されたカカオ豆のことを指します。2020年度は、宣言した調達目標の達成に向け、具体的な調達方法や調達スケジュールの立案に取り組んでいくとのことです。どのような調達方法になるのか今後の発表が気になりますね。

明治は、この目標の発表以前の2006年から、カカオ豆生産農家の支援を行っています。その取り組みは、「メイジ・カカオ・サポート」と呼ばれ、ガーナ・ベネズエラ・エクアドル・ドミニカ共和国・ブラジル・ペルー・メキシコ・ベトナムのカカオ豆生産農家と、農家を取り巻く環境を改善することで、カカオ豆生産を持続可能なものにする目的で行われています。具体的には、収穫量を増やすための栽培方法や病虫害の管理方法などについて学ぶ勉強会を開催したり、栽培に必要な苗木の供給センターをつくったりしているそうです。また、明治独自の発酵法を実践してもらい、高品質のカカオ豆を収穫できるような活動も行っています。さらには、井戸の整備や学校備品の寄贈、環境への配慮をした農法の応援など、カカオ農家やコミュニティの生活を支援する活動も積極的に行われています。

明治は、これまで行ってきたカカオ豆農家支援を含む、サステナビリティの推進を「明治グループ2026ビジョン」において最重要テーマの一つと位置づけています。「明治グループ2026ビジョン」は、明治が2026年に向かって目指すべき企業グループ像を示しており、ビジョン達成するために「事業ビジョン」「経営基盤ビジョン」「サステナビリティビジョン」の3つに落とし込まれています。

その中の「サステナビリティビジョン」では、主な活動テーマとして「こころとからだの健康に貢献」「環境との調和」「豊かな社会づくり」の3点が掲げられ、『国内のCO2総排出量を2030年度までに15%以上削減(2013年度対比)』や『2023年度までにRSPO認証パーム油への代替 100%』などの目標が設定されています。

チョコレートひとつとってみても、人権や環境といった課題は山積みです。そういった課題は企業の努力だけでは解決することは難しいでしょう。自分の消費行動は、どの企業を応援・支持するかの投票です。まずはその商品がどのように作られているか、消費者も課題に目を向けるところから始める時代となったのです。

Photo:株式会社 明治

(エコイスト編集部)

おすすめのバックナンバーはこちら
カカオのフェアトレード取引価格を20%引き上げ
二人の少女がケロッグ社を動かす

2020.05.05