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アニマルレザーから代替レザーの時代に

プラダ・グループやグッチ、シャネルなど、「ファッションに動物の犠牲はいらない」と宣言するアパレルブランドが多くなってきました。このようなナショナルブランドが、動物性素材を使わず類似した製品を作ることが主流になってきたことで、植物性の素材で作られた素材により注目が集まるようになっています。でも、革製品の手触りや風貌を植物で再現するのは難しいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、世界には知恵と技術で、リアルレザーに負けず劣らずの代替レザーが発明されているのです。

ecoistでは以前、サボテンで作られた代替レザーを紹介しましたが、今回は“アップルレザー”と“ウッドレザー”を紹介したいと思います。

今回ご紹介する“アップルレザー”と“ウッドレザー”は、イギリス・ロンドンを拠点とするOLIVER社が作っています。同社は2017年にMatt Oliver氏によって立ち上げられ、サステナブルなビーガンアクセサリーを手がけてきたブランド。Matt Oliver氏は、持続可能なデザインを学んだプロダクトデザイナーです。高級時計のデザインを行っていた経験から、高級時計と同じレベルのディテールと職人技術を持つブランドを作りたいと考えていました。その考えから、妥協した持続可能な製品ではなく、美学や機能性を追求したミニマリズムで高機能なOLIVER社の製品が生まれています。

そんな美学を持ったOLIVER社が作るアップルレザーは、世界最大のリンゴ生産地域の一つであるイタリア北部のボルツァーノで出たリンゴの廃棄物と、ポリウレタンを50%ずつ混ぜ、コットンとポリエステルのキャンバスにコーティングすることで作られます。再生資源を使用することで、他の皮や合成皮革と比べて、必要な水が大量に減り、CO2が大幅に削減されるとのこと。気になる手触りは、OLIVER社によると、耐久性に優れた柔らかさを実現しているそうです。

もう一方のウッドレザーは、木の薄板をマイクロレーザーエッチングで裁断し、環境にやさしい接着剤で生地に革のように接着することで作られています。特徴的な木目がそれぞれの商品をユニークにしています。また、加工される木材はすべて、木材のトレーサビリティと原産地を保証するFSC ® 認証森林から調達されています。これにより、大気中に排出されるCO 2を最大60%削減できるそうです。ちなみに、こちらの手触りは、OLIVER社によると、驚くほどの柔らかさとのこと。

さらに、アップルレザー製品とウッドレザー製品に使われている裏地は、最高級のGOT認定のフェアトレード綿・テンセル・リサイクルポリエステルを使用して製造されています。原料や見えない部分への配慮だけではなく、OLIVER社は倫理と透明性にも重点を置いているのです。欧州のサプライヤーと緊密に連携し、素材製造から製品製造に至るまで高い倫理観を維持し、製造にかかる費用をオンラインショップで開示することで透明性を表し、製品が生まれる経緯をユーザーと共有しています。

リアルファーからフェイクファーが主流になったように、アニマルレザーも代替レザーが主流になりそうですね。ちなみに、アップルレザーとウッドレザーはOLIVER社のオンラインショップから購入でき、世界中のどの国にも発送してくれるそうです。

Source:https://olivercompanylondon.com/
Photo:OLIVER社

(エコイスト編集部)

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2020.06.10