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従来の蓄電池の12倍の貯蔵能力

全世界的に需要の高まりつつある蓄電池市場に、従来の蓄電池の12倍もの貯蔵能力を持つ熱電池が登場。その熱電池(TED)は南オーストラリアにあるCCT Energy Storage社から発表され、実用熱電池として注目されています。

熱電池TEDは、他の蓄電池と4つの点で異なる特徴があります。
1つ目は汎用性が高いことです。TEDは太陽光発電や風力発電、化石燃料などあらゆる形態の電力を受け入れ、このエネルギーを熱に変換して貯蔵することができます。そして貯蔵した熱は簡単に電気エネルギーに戻すことができるのです。2つ目は効率的であることです。鉛蓄電池の12倍以上の密度とリチウムイオンの5~6倍の密度でエネルギーを貯蔵することができます。3つ目は手頃な価格であることです。相変化材料から熱を蓄え、エネルギーに変換し、必要な時に使用することは経済的であると言えます。4つ目は環境への悪影響がないことです。バッテリーには有害な化学物質がなく、リサイクルすることができるのです。
TEDは遠隔地のコミュニティ、商業ビジネス、電気通信ネットワーク、および輸送システムに電力を供給するために使用されます。製造は南オーストラリア・ロンズテール工場で開始され、ヨーロッパのパートナーであるMIBA GroupはTEDを製造し、デンマーク、スウェーデン、オランダに販売する予定です。2019年は10個のTEDが商用として顧客に供給し、2020年の生産台数は200台を超える予測そうです。

TEDは手頃な価格で環境にやさしい代替電源を提供することで世界のエネルギー市場を変えることができるとCCTの最高責任者であるSerge Bondarenko氏は発言しています。TEDの技術はクリーンエネルギーの未来を実現するための重要な技術です。天災への備えとしても重宝されそうなTEDを日本にも展開して欲しいですね。

(エコイスト編集部)

2019.05.09