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忍び寄る有毒ガスを糸が検知する⁈

有毒ガスのなかには無色無臭で気付かない間に中毒になることがあります。中毒事故は危険なガスを取り扱う工場だけではなく、自宅でも石油ストーブ使用中に換気が十分でなく一酸化炭素中毒になる危険性が潜んでいます。中毒事故を防ぐために有毒ガスの検知には電子機器が使用されますが、電子機器を使わずに有毒ガスを検知する方法がアメリカ・タフツ大学から発表されました。

有毒ガスを検知すると色が変わる染色された糸を作成する製造方法を開発したとのこと。その糸は50ppmという微量な濃度であっても視覚的に、またはスマートフォンのカメラを使用して変化を読み取ることができるそうです。
揮発性ガスの検出に一般的に使用されている電子機器にとって代わる精度ではありませんが、特別な訓練や機器を使用せずに有毒ガスを検知することが出来るのです。そして、驚くことに、この糸は水中でも機能するというのです。水中のアンモニアも検知することが可能なのです。

しかし、繊維であるため、糸を何度も洗濯したら検出精度が低くなるんじゃない?という疑問をお持ちになる方も多いと思います。
この疑問に対して、開発した研究者は次のように述べています。「洗濯や水中で使用しても染料は薄まらないため、何度でも一貫性のある定量的な検知が行われます」

この技術は、危険なガスの近くで作業する労働者や従業員だけではなく、検出機器を購入できないコミュニティにも大きな恩恵をもたらすものと考えられます。

(エコイスト編集部)

2019.05.11