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サイズの調整可能な小型自動車

「Traffic ninja」の愛称を持つ小型の電気自動車が開発中です。可変シャーシによって車体の幅を変えられる、車とバイクの両方の特性を合わせ持った近未来のモビリティなのです。

これはポーランドのスタートアップ企業Triggoが開発している電気自動車。映画トランスフォーマーのように、ボタン一つでシャーシが開閉し、タイヤの位置を変えて車幅を広げたり狭めたりできます。車体が安定するクルーズモードでは、車幅は148センチ、最高時速は90km。一般道で他の車と同様に高速走行が可能です。一方、シャーシを閉じて車幅が86cmとなる操縦モードは、主に渋滞時の追い越しや駐車時に使います。小型の自動車よりも小回りがよくなり、Uターンに必要な道幅は3.5 m。狭い住宅街にも難なく入って行けそうです。最高時速は25kmまでに制限されます。

全長は2.6mで二人乗り。操縦モードで駐車すれば自動車1台分の駐車場に5台駐車できるといいます。簡単に交換できる8kWhのバッテリーを搭載し、一回の充電でおよそ100km前後の走行が可能。またワイヤーコントロールシステムによるデジタルドライブ機能により、先頭車両に別の車両が追随する隊列走行も可能とのこと。交換可能なバッテリーとこうしたデジタル制御機能は、カーシェアリングはもちろん、ロボットタクシーのような新しい移動サービスにも対応するといいます。生産は早ければ2021年にも開始。EU、米国、日本、中国、インドで特許を取得する意向だといいます。

超小型モビリティはecoistでも度々紹介してきました。開発が進む背景には、大前提として、大気汚染物質を排出しない自動車が求められていることがあります。加えて、過密する都市部の交通渋滞や地域交通における自動車の利用実態の変化(例えば、自宅から数キロ圏内しか移動しない短距離移動者の増加や平均して2人以下となる乗車人数など)があり、環境にも人にもやさしい小型の電気自動車が世界的に求められています。

Triggoの創業者RafałBudweil氏はCOVID-19の世界的流行が、この車両の販売の追い風になると言います。「パンデミックが起こった後は、私たちの日常生活が大きく変わる可能性があります。とりわけ、感染リスクの高い場所としての公共交通機関に対する利用者の嫌悪感が増大する可能性がある。一方、都市は麻痺状態を避けるため、より小さく、より環境に優しい交通手段を推進する。そのような解決策はTriggoかもしれません」。

遊び心にあふれた可変シャーシによる’’変身’’によって、通勤ラッシュや大気汚染といった都市問題や環境問題に答えを出そうとするTriggo。ポーランド発の近未来モビリティが未来を楽しく明るくしてくれるかもしれません。

Source:https://www.triggo.city/
Photo:Triggo

(エコイスト編集部)

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