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プチプチ包装を紙で代替

このコロナの影響で、オンラインショッピングが増えていませんか? そこで新たな悩みの種となるのが、商品の配送に欠かすことのできない包装資材です。多くの人たちが、段ボールがたくさん溜まって、置き場所に困るとか、届くたびにテープを切って開けるのが面倒だと言っています。

イタリアの包装資材メーカーBOTTA Packaging社は、そんな買い手の手間を減らそうと、オンラインショッピングの包装資材に関して、ある商品を開発しました。同社が目をつけたのは、緩衝材のバブルラップ、いわゆる緩衝材と段ボール紙が一体化した封筒です。通常の緩衝材付きの封筒は、捨てる際に紙とプラスチックとに分別しなければいけません。材料が紙だけであれば、そうした手間はいりませんよね。

そこで同社は、イタリアのスーパーマーケットチェーンEsselunga社と協力し、段ボール紙100%で保護性能のある封筒を開発しました。その封筒の構造は二層になっています。緩衝剤の役割を持つ内側のレイヤーは紙を波形に加工した構造となっていて、従来と同等の耐性と剛性を確保しているといいます。これにより、スーパーから配達することの多い卵やガラス瓶といった割れ物も安全に宅配できるとのこと。さらにこの封筒は再生紙でできており、土に還すことも、100%リサイクルすることも可能なのです。

BOTTA Packagingがこの新たな封筒の開発を行うきっかけとなったのが、イギリスのコンサルティング会社Coleman Parkesの2018年の調査だったそうです。その調査で、消費者の75%が容器包装の持続可能性は、将来の購買決定に影響を与えると答えていました。パッケージが持続可能なものではないと判断した場合、ほとんどの消費者がそのブランドの支持をやめるとまで言及していました。

「この調査結果は当社の企業戦略を動かしました」と話すのは、BOTTA Packaging社の副社長であるLara Botta氏です。調査結果を受けて、同社は包装資材産業の持続可能性について、深く検証するために投資をしたといいます。それは資材の外側や内側、隙間を埋める緩衝材、物流、製造プロセスの最適化、そして原材料という、事業のほぼ全てを見直すことにつながりました。

近年、この会社のような、ESG(環境・社会・ガバナンス)に目を向けた経営が世界的に広がっています。これは、顧客や従業員、取引先、地域社会、投資家といった、企業を取り巻く社会全体の環境意識が高まっているからに他なりません。歴史を顧みれば、かつての企業は、財務評価だけを気にして短期的に成果を上げることに夢中となり、度重なる環境汚染や労働問題といったことを引き起こしてきました。そうした過去の反省から、企業経営においても財務面だけでないESGの評価が必要との認識が近年一層高まっているのです。企業がESGの観点から積極的に主張することは、より良い社会を作るために必要なことなのです。

Source:https://www.botta.it/en/product/
Photo:BOTTA Packaging

(エコイスト編集部)


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