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新しい自立型マイクロホーム

全世界の若者に広がっているミニマリスト志向。不要な物は排除し、必要最小限の物だけで暮らす方が、豊かに生きられるという考え方です。ミニマリストはコンパクトなほうが暮らしやすいという考えですから、家に関しても広さを求めないというのが一般的です。そんなミニマリストにオススメといえる、オーストラリアの夏季休暇用の小型オフグリッドキャビンを以前にご紹介しました。自然の中にしっくりと溶け込むようなデザインのキャビンでしたが、スロバキアのEcocapsule社が発表した「SPACE by Ecocapsule®」は全く異なるコンセプトで、SF好きのミニマリストが喜ぶデザインとなっています。

その外観は、まさに巨大なメタリックの卵。SF映画に出てきそうな、未来感を強調したデザインの視覚的なインパクトは注目を引くこと間違いなしです。「SPACE by Ecocapsule®」は、Ecocapsule社が2018年に発売された「Ecocapsule® ORIGINAL」の後継モデルです。

電力会社の送電網につながっていない完全オフグリッド仕様のORIGINALは、太陽光と風力発電の装置が付いていて、さらには、雨水を生活用水に変えるタンクを持ち、食事やトイレも可能なマイクロホームでした。一方、今回発表したSPACEは、その名の通り空間に特化したマイクロルーム。取り外し可能なソーラーパネルでの発電に加えて、既存の送電網に接続して電気を使うことが可能となっています。

Ecocapsule社の創設者兼デザインディレクターのTomas Zacek氏はSPACEの設計に関して、「要望に応えORIGINALと比べて価格を抑えることで手に入れやすくなったと思う。既存の電力網も活用できるため、より使いやすくなっている」と話します。実際、同社は個人的な用途として、庭に置いて新たなオフィス空間にしたり、小規模事業者の小さな販売店にしたりすることを提案しています。またORIGINALと組み合わせることで、4-5人でのオフグリッド生活を実現したり、出張旅行者が使う宿泊施設として利用したりすることも勧めています。

SPACEは多目的に使用できるよう仕切りのないワンルームの設計。大きさは長さ4.67m、幅2.2m、高さ2.5m、外壁には断熱性の高いグラスファイバーを使用しています。室内は広さ6.3㎡で定員は2名ほど。木製キャビネットを備え、床はラミネートのフローリング。内装は白を基調とした明るいトーンで仕上げられています。追加のアドオンを使用してカスタマイズすることもでき、暖房とエアコンはオプションとのことです。

同社はSNSやHPで、大都会やビーチ、湖畔のウッドデッキや大草原の真ん中、急峻な山岳地帯やのどかな田園地帯など地球上のあらゆる地域にEcocapsuleを設置したイメージ写真を紹介。「Imagine your new freedom. Anywhere.」と呼び掛けます。実際、ORIGINALは米国から日本まで、世界中からオーダーを受けたといいます。

電源に縛られないという革新的な発想は、働く場所、住む場所という場所の定義だけでなく、人生そのものの定義も大きく変えていくのではないでしょうか。

SPACE by Ecocapsule®の基本価格は税抜き49,900ユーロ(約600万円)から。Ecocapsule® ORIGINALは税抜き79900ユーロ(約960万円)から。

Source:http://www.ecocapsule.sk/#786605e127fc
Photo:ECOCAPSULE

(エコイスト編集部)


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