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ゴーストネットから海洋生物を守る

2019年4月にイタリア西部サルデーニャ島の浅瀬にクジラが打ち上げられ、体内から22キロものプラスチックごみが見つかったニュースは全世界的に話題になりました。海洋生物が海中に漂っているプラスチッを食べて被害にあっている問題は良く知られていますが、海中に放棄された魚網といった漁具も海洋生物の命を奪っていることはご存知でしょうか。

投棄された魚網はゴーストネットと呼ばれており、ゴーストネットによりアメリカの西海岸では毎年平均70頭の大型クジラが巻き込まれています。他にもイギリス周辺では毎週少なくとも1匹の大型の海洋哺乳類がゴーストネットに閉じ込められて死亡するなど、世界中で被害が出ています。

この問題に対しグッドネット管理団体(Good Net project)と海洋保護団体(Ghost Fishing Foundation)による共同プロジェクト「グッドネットプロジェクト」が2019年3月より立ち上がりました。

グッドネットプロジェクトは海中に放棄されたゴーストネットを回収することを目的とし、回収作業にはボランティアのダイバーの協力によって実行されています。そして、回収されたゴーストネットは漁網修理のための伝統的な技術により、ビーチバレーボール用のネットに生まれ変わるのです。

2019年3月16日に、ブラジル・リオデジャネイロにあるコパカバーナビーチで行われたビーチバレーボール大会で初めて、リサイクルされたゴーストネットが使用されました。この大会をきっかけに、リサイクルされたゴーストネットは、これから世界的なビーチバレーボール大会に広まる予定です。

ゴーストネットを回収する必要の無い環境になるように、漁網を使用する漁業事業者側の対策も必要な時期に差し掛かっていると考えられます。

(エコイスト編集部)

2019.06.10