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野菜廃棄物を肥料や飼料に!

一人暮らしの人や高齢家庭から、共働き世帯、子育てが忙しい世帯まで、幅広く人気を集めているのがカット野菜。ライフスタイルの変化による食事の簡略化も勿論ですが、変わらぬ健康志向というのも人気の理由といえます。スーパーやコンビニで売られているバリエーションも豊富になり、年々需要が高まっています。しかし、その製造過程をふと考えた場合、パッケージに入らない部分はどうなっているのか、結局、廃棄されてしまっているの?勿体ない、と思ってしまいますよね。パッケージサラダを製造・販売する株式会社サラダクラブ(以下、サラダクラブ)では、作り側の責任という観点から、商品に使用できない野菜の未利用部を活用して、「野菜廃棄物ゼロ化」を目指しています。

サラダクラブは2020年6月末、三原工場(広島県三原市)と真庭工場(岡山県真庭市)で、「野菜廃棄物ゼロ化」を実現したと発表しました。「野菜廃棄物ゼロ化」とは、パッケージサラダを製造する際に発生するキャベツの外葉や人参の皮といった野菜の未利用部を、工場内で飼料や肥料に全て変え、酪農家や契約産地に売却し、有効活用化する施策です。飼料化は、近隣酪農家からの需要及びオペレーションが確立できた場合に行っています。

これまで発生していた野菜の未利用部は、産業廃棄物処理業者を通じてリサイクルされていましたが、発酵分解装置を導入することで、自社工場内で「肥料化」を行えるようになりました。出来上がった肥料は、各工場と野菜の契約取引を行っている近隣の産地に売却され、その肥料を使用して野菜を育てることで、資源を無駄にしない循環型農業を構築することが可能になります。また、契約産地にとっては安価な国産肥料が手に入るというメリットもあります。

サラダクラブは、日本国内に7つの直営工場を有しており、2021年度までに全直営工場の「野菜廃棄物ゼロ化」を目指しています。すでに2020年1月に「野菜廃棄物ゼロ化」を達成した遠州工場(静岡県周智郡)では、肥料化と飼料化を組み合わせた取り組みも行っています。先述した契約産地のメリットに加え、酪農家は、安価で長期保管が可能な国産飼料が手に入るというメリットと、政府が進める飼料自給率向上への貢献も可能となります。

サラダクラブは「野菜廃棄物ゼロ化」のほか、できる限り工場に近い産地との契約を推進することで、輸送によるCO2排出の削減、さらに、トラックの積載効率を上げて輸送の台数を最小限にするといった取り組みも行っています。また、サラダを美味しく楽しく食べるイベントを定期的に実施し、食育にも力を入れているそうです。

自炊をしようと野菜をまとめて買ったものの、結局腐らせしまって食品ロスにするのではなく、カットサラダやカット野菜を賢く使った食卓を目指しましょう。

Photo:株式会社サラダクラブ

(エコイスト編集部)


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