持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

eスクーターが街中を駆け巡るレース開催!

電動アシスト機能付きのキックスクーター「eスクーター」をご存知ですか?日本では法律上公道を走ることができないため、初めて聞く方も多いかもしれませんが、欧米の都市では乗り捨てできる街中の移動手段として、シェアリングサービスでの利用が急速に広まっています。満員電車や渋滞といった過密気味の都市の移動手段から距離を置く近未来モビリティとして注目されているのです。

そんなeスクーターが街中を駆け巡る国際レース「eSkootr Championship (eSC)」が2021年に開催されることになりました。世界の先進的ないくつかの都市で開催され、使用されるスクーターは最高時速100kmの特別仕様になるとのこと。詳細はまだ明らかにされていませんが、公式HPでは、マイクロモビリティの技術革新を伝え、コロナウイルス流行後の社会における都市交通システムに光を当てるものとして、レースの社会性や公共性が強調されています。

eSCはモータースポーツ業界の企業家Hrag Sarkissian氏と、元A1GPレーシングドライバーでF1のキャスターでもあるKhalil Beschir氏が共同で設立。ビジネスのサポートチームには、元F1ドライバーやフォーミュラEのレーサーが名を連ねており、F1やル・マンなどに並ぶ新たなモータースポーツとして構想されているといいます。世界規模でのレース開催の意義は、電動モビリティ市場のコストダウンと利便性の促進、持続可能性の向上に寄与できることとしています。

注目のポイントは会場がサーキットではなく街中ということ。これはeスクーターが特別な乗り物ではなく、実際に街中を移動する手段として社会に認知されることを狙ってのこと。自動車であふれかえる都市の渋滞に見慣れてしまった人々に、eスクーターが颯爽と走り抜ける未来の都市の姿を想像して欲しい、ということです。レースの開催都市では、将来の交通システムをつくるために、政府、産業界、市民の代表者が意見交換する場を設けるといいます。

また、eSCの特徴として、他のモータースポーツと比べて、ドライバーの参入障壁が低いことが挙げられます。サイクリストやスケーター、スノーボーダー、オートバイレーサー、さらにはeスポーツレーサーまで、幅広くドライバーとしての登録を見込んでいます。これもeスクーターが一部のプロフェッショナルにしか扱えない乗り物ではなく、社会を構成するさまざまな人が利用できる普遍的な乗り物であることを意味しています。多方面からのレーサーの登場は、未知の乗り物に対して及び腰になっている人の背中を押してもくれそうですね。

モータースポーツという非日常の舞台に環境保護の理念を組み込んだフォーミュラEに続き、eSCは社会の持続可能性を理念として掲げています。趣味や娯楽に留まらない、私たちの生活に直接関係する新たなモータースポーツの誕生が楽しみですね。

Source:https://esc.live/media
Photo:eSkootr Championship

(エコイスト編集部)


おすすめのバックナンバーはこちら
シンガポールのモビリティの発展が加速化
自転車通勤を楽しむマルク・ルッテ首相

2020.08.12