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IKEA「プラント」ボールを発売

スウェーデンでミートボールといえば、伝統的な家庭料理であり、学校給食やパーティーなどさまざまなシーンで登場する国民的な料理です。同国発祥のインテリアブランドIKEAでも販売しており、「スウェーデン料理といえばミートボール」というイメージを世界中に定着させました。

そんなIKEAが世界各地のミートボールファンに向けて新商品を発表しました。その名もプラントボール。そのネーミング通り、肉の代わりに植物由来の原料を使用した新メニューです。主な原材料は黄エンドウ豆由来のタンパク質とオーツ麦、ジャガイモ、タマネギ、リンゴなど。ミートボールとほとんど変わらない見た目と味と食感を実現したということです。同社はサステナブルな食品を通じてビジネスを実現するという目標を達成するため、ミートボールよりサステナブルな選択肢としてプラントボールを開発したといいます。

ミートボールがサステナブルではない、とはどういうことでしょうか。これは材料となる牛肉の問題を指しているのです。食肉用の牛をめぐっては、飼育から解体処理、輸送に至るまで、大量のエネルギーと水が消費されています。また、牛のおならやゲップには、二酸化炭素の23倍の温室効果を持つメタンガスが含まれており、大気中に放出されてしまいます。さらに、100gの肉を生産するために1600gの餌となる穀物が必要となるなど、牛肉の生産が大きな環境負荷を与えていることは科学的な見地からも証明されているのです。

IKEAの発表によりますと、プラントボールのクライメートフットプリント(生産から販売、商品の廃棄までに発生する温室効果ガス排出量換算)はミートボールのたった4%。毎年10億個以上販売されているミートボールの20%をプラントボールに置き換えることができたなら、同社の食品事業におけるクライメートフットプリントのおよそ8%を削減できるといいます。同社は2030年までに温室効果ガスの削減量が排出量を上回ることを目標としています。

プラントボールには動物由来の成分が含まれていないので、野菜中心の食事を好まれる方にもお勧めです。ただし、スウェーデンの伝統に則った付け合わせのマッシュポテトやリンゴンベリージャム、クリームソースには動物由来の成分が含まれているので、完全菜食主義の食事には適さないとのこと。販売価格はミートボールと同じく、お手ごろなものになるということです。(日本での販売開始は10月を予定しています。)

同社のグローバルフード事業マネージャーのシャルラ・ハーバーソン氏は、「クライメートフットプリントを削減するためには、定番のミートボールの販売量を減らす必要があります。プラントボールによって、お肉好きの方たちによりサステナブルな選択肢を提供できるようになりました」と話します。持続可能な社会を実現していくには、現状をただ批判するのではなく、代替案を示して時代に合った新たな行動や習慣を提案することが必要なのです。

Source:https://newsroom.inter.ikea.com/news/
Photo:Adobe Stock

(エコイスト編集部)


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