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アメリカで有機性ゴミの堆肥化が初めて義務化に

有機性ゴミ(生ゴミ)を堆肥化する、という活動はまだまだ一般的ではありません。「堆肥化って何?」という人が、世界では多いのが実情なのです。しかし、EUやアメリカでは、かなりの速度で普及し始めています。オランダ、ベルギー、ドイツでは、有機性ゴミを堆肥化して土壌に還元するというスタイルがだいぶスタンダードになってきたという報告も出ています。そして、アメリカでのバーモント州では、有機性ゴミを堆肥化して捨てることを初めて義務化しました。

バーモント州の発表によると、有機性ゴミの堆肥化義務は、環境に関する州法「Act 148: Universal Recycling Law」によって定められました。この州法は、2020年7月1日から適用されており、有機性ゴミの堆肥化義務以外にも、使い捨てプラスチックのストローやビニール袋、使い捨て容器の利用禁止なども定められているとのこと。堆肥化の対象となるものは、野菜の皮や種、卵のから、コーヒーかす、茶殻、食べ残しなど。バーモント州は、自然豊かな土地柄でクマが出没することもあるため、肉や骨は堆肥にせず捨てることや、クマが開けにくい蓋がついているビンを推奨するガイドを発行するなど、義務化を徹底するための施策もしっかりと行っています。また、堆肥化に関する知識を深めたい人向けに、バーモント州コンポスト運営者コースも用意されています。

では、なぜバーモント州は生ゴミの堆肥化することは決めたのでしょうか?発表によると、有機性ゴミを埋め立て地に送られ、酸素がない状態で分解されることにより、CO2よりも84倍も強力な温室効果ガスであるメタンが20年間にわたり、発生し続けるからであると述べられています。バーモント州では、家庭から捨てられるゴミのうち有機性ゴミが約4分の1を占め、レストランやカフェといった飲食店から出される廃棄物では、有機性ゴミが全体のごみの半分以上にもなっているとのこと。これらを捨てずに堆肥化することで、推定38%の温室効果ガスが改善されると報告されています。

フロリダ州のディズニーランドでも徹底したゴミの分別と有機性ゴミを堆肥化するという取り組みを行っているという報告もあるように、アメリカの州だけではなく、世界中に広まって欲しい取り組みですね。

Source:https://dec.vermont.gov/waste-management/solid/
Photo:Adobe Stock

(エコイスト編集部)


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