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Appleも20年前倒しでカーボンニュートラルを目指す

日本国内のスマートフォンシェアはiPhoneトップシェアで、56.65%ものシェアを占めています(※1)。また、新作のiPhoneが発表されると長蛇の行列ができるのが恒例となるほど、Apple社からの発表に対して日本中が注目します。新作のiPhone情報も気になるところですが、Apple社のサステナビリティ情報も気にしてみてはいかがでしょうか?

Apple社は2020年7月、事業全体・製造サプライチェーン・製品ライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量を2030年までに実質ゼロにする、カーボンニュートラルを目指す目標を発表しました。既に、企業運営においてはカーボンニュートラルを達成済みですが、今回の新たな目標では、販売される全てのAppleデバイスについても、2030年までに100%カーボンニュートラルになることを目指すとのこと。これは、IPCC(※1)の掲げる2050年目標よりも20年前倒しでの目標達成を掲げたことになります。

Apple社は今後、2030年までに現在の温室効果ガスの排出量を75%削減し、残り25%は技術革新によって削減する計画です。10年間の「アップル・クライメイト・ロードマップ」によると、「低炭素の製品デザイン」「エネルギー効率の拡大」「再生可能エネルギー」「工程と材料のイノベーション」「二酸化炭素の除去」の5つを柱に計画を進めていくとのこと。

新たな目標に対して、AppleのCEO(最高経営責任者) ティム・クック氏は以下のように述べています。
「企業はこれまで以上に持続可能な未来、すなわち、私たちが共有している地球という星に対して、私たちが抱いている共通の思いから生まれる未来を築くための貢献をする重大な局面にいます。Appleの環境に対する取り組みを支えているイノベーションは、地球環境にとって良いだけでなく、当社製品のエネルギー効率をさらに高め、クリーンエネルギーの新たな資源を世界中で稼働させることにも役立っています。気候変動に対するアクションは、新時代のイノベーションの可能性、雇用創出、持続的な経済成長の礎になり得るのです。カーボンニュートラルに対する当社の取り組みが波及効果をもたらし、さらに大きな変化を生み出すことを期待しています。」

こうした環境問題の悪化抑制の対応を行うテクノロジー企業は、Apple社だけではありません。マイクロソフトも2030年までにカーボンネガティブとなることを発表するなど、ブランド力や影響力を持つ世界的企業が率先して行動しています。テクノロジー企業のサプライチェーンである電子部品・材料の分野では、品質や価格などが拮抗している場合には、事業活動における「再生可能エネルギーの使用比率」によって、調達の採用を判断するという状況でもあると言われているほどです。このような動きが強まることで、多くの企業を巻き込んだ地球環境の取り組みが推進されていくことになるでしょう。

※1
株式会社ウェブレッジによる2020年7月10日時点のシェア率。
https://webrage.jp/techblog/sp_share/

※2
IPCC:気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)のこと。人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として、1988 年に世界気象機関と国連環境計画 により設立された組織。

Source: https://www.apple.com/newsroom/2020/07/apple-commits-to-be-100-percent-carbon-neutral-for-its-supply-chain-and-products-by-2030/
Photo:Apple

(エコイスト編集部)


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