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思いと行動をつなげるアプリ

環境に優しい取り組みをしようと漠然と思っても、具体的な方法が分からなかったり、チャンスがなかったりということは多くの人が経験していることだと思います。思いはあっても実際の行動に移せていないとしたら、それほどもったいないことはありません。

潜在的な環境への思いとサステナブルな実際の行動をつなげるスマートフォン用のアプリが7月、シンガポールでリリースされました。「susGain」と名付けられたこの無料のアプリは、サステナブルな取り組みをしているお店での買い物やリサイクルなどの活動を行ったりするとポイントを獲得でき、キャッシュバック割引などの特典を受けられるというもの。開発者は「サステナブルなことをしてお金をゲインしよう(稼ごう)」と呼びかけ、持続可能な取り組みの輪を広げていこうとしています。

こうした機能だけではポイントカードなどと似たようなものでは、と考える方がいるかもしれません。このアプリの革新的な点は、キャッシュバックされた金額と同額の寄付金が、ユーザーが選んだ非営利の慈善団体などに送られる仕組みにあります。つまりアプリをきっかけに買い物をすることによって、店とアプリユーザーと慈善団体の三者がメリットを受けられるようになっているのです。これにより、より多くの人を巻き込みながら社会全体で持続可能性を高めていくことができるのです。

さて、アプリの使い方は簡単です。ダウンロードを終え、アカウントを作ったらまずは任意の慈善団体を選びます。次に、アプリを使って街中にある環境に配慮した店や電子機器のリサイクルボックス、水の補充ステーションや地域の衣類交換イベントなどを検索します。それぞれの場所でQRコードを読み込み、買い物やサステナブルな活動に参加するとsusGainポイントが貯まります。買い物の際はその場でキャッシュバック割引を受けられ、同額が選択した慈善団体に寄付されます。サステナブルな活動への参加の場合はポイントが貯まり、貯めたポイントに応じて報酬を得られます。報酬はキャッシュバックとして使うこともできますし、寄付金に回すこともできます。

アジアの環境問題を扱うウェブメディアのGreen Queenによりますと、持続可能なライフスタイルを実現しようと努力している人でも、新たな代替品などの価格の高さは購入したり取り組みを始めたりする上でネックになっているといいます。特にミレニアル世代やジェネレーションZ世代は、消費と消費による環境への影響をセットで考えているというデータはあるものの、やはり価格の高さは意識的な消費活動を行う上で大きなハードルになっています。

susGainを開発したキャロライン氏は「シンガポール人は意識が高いし、環境に気を遣っている人も多い。問題は意図と行動とのギャップにあります。持続可能生の必要性を感じつつも、始め方を知らない人々。この層こそ私たちが訴えかけようとしている人々です」と話します。アプリを使うことで経済的なメリットが生まれれば、多くの人が使ってみようと考えるはず。アプリがインフラとなり市民一人ひとりにとってサステナブルな取り組みが当たり前のものと感じられるようになった時、社会全体が大きく前進する可能性を感じます。

Source:https://www.susgain.com/
Photo:susGain

(エコイスト編集部)


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