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葉っぱで作られたピザボックス

新型コロナウイルス感染防止のため、外食を控え、テイクアウトや宅配を利用する人が増えたことで、食の形態が変化した半年でした。中でも、宅配ピザは、自宅で気軽にパーティー気分を味わうことができ、自粛期間中に注文したことがある人は多いのではないでしょうか。ピザの箱の捨て方は、自治体によって違いがあるようですが、油がギトギトしていて面倒くさいですよね。使い捨てという点も気になるところです。

世界でも再利用できないピザの箱が一般的ですが、フィリピンのラグナ州にある「BrickOvenCafé」では、パンダンの葉を手織りした再利用可能な箱でピザを提供しています。聴き馴染みのないパンダンの葉(pandan leaves)ですが、東南アジアでは、ケーキや菓子類などの着色に使ったり、味付けした鶏肉を包んで揚げたり、一般的に使われている植物です。日本では、パンダンの葉を編んで作った収納ボックスで知っているという方もいらっしゃるのでは。

パンダンの葉で作られたピザの箱の再利用方法は2つ。自宅で収納ボックスとして使用するか、再度ピザを注文する時に再利用するかです。しかも、再利用時に対象ピザを注文すると、割引してくれるという嬉しいサービスもついています。また、パンダンの葉で作られたピザの箱の種類は、丸型と四角があり、サイズも10インチから30インチまで幅広いサイズを取り揃えています。そして、ピザ以外の料理もテイクアウトや宅配であれば、パンダンの葉の箱で受け取ることができるとのこと。さらに、パンダンの葉のピザ箱は再利用できるだけでなく、新型コロナウイルスによって引き起こされた景気低迷の中で、地元の織物業界に新たな収入源をもたらしている点も称賛すべきポイントです。

画期的なアイディアともいえるパンダンの葉で作られたピザの箱ですが、ピザを提供するのに段ボールではなく、パンダンの葉を利用した理由について、カフェのオーナー、デニス・ジョゼル・Eポルカ(Dennise Jocel E. Porca)さんは、マニラのライフスタイル雑誌「Spot.ph」に対して、『タンピピ(竹や葉で作られた入れ物のことを指す)をピザに使おうと考えたのは段ボール箱がなくなってきて、必需品を手に入れるためにマニラに行かなければならなくなったときでした。マニラに物資を運ぶのは余計な費用と時間がかかるので、近くに箱を探そうと思いました。』と述べています。また、デニスさんは以前にも、プラスチック廃棄物を最小限に抑え、地元に豊富にある天然素材を利用するために、ヤシの木から作られた天然ロープを使ってピザを運ぶ実験を行ったとのこと。

モノの使い捨てを減らすため天然素材を使った取り組みは、今回が初めてではありません。タイ・チェンマイのスーパー「Rimping Supermarket」では、販売されている野菜はバナナの葉で包装されるなど、天然素材を使った独創的なアイディアは東南アジアに溢れているようです。日本には、パンダンの葉やバナナの葉が豊富に栽培されていませんが、既にあるものをアイディア次第で活用することは、どの国でも実践できそうですね。

Source:https://www.facebook.com/thebrickovencafeph/
Photo:BrickOvenCafé

(エコイスト編集部)


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