持続可能社会をみんなで

menu
English/Japanese
ecoistecoist

カーボンフットプリントを可視化したレストランが登場

2015年4月に施行された食品表示制度によって、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量が表示されるようになり、包装容器に入った加工食品を選ぶ際の指標にしている方も多いのではないでしょうか。現在は、このように栄養成分の表示だけですが、気候変動に対する関心がスタンダードになれば、「栄養成分だけじゃ、購入をするかどうかの情報が足りないよ!」といった世界になっているかもしれません。

そんな世界になったら、何が表示されるのでしょう?正解は、その商品が作られるまでに排出される二酸化炭素や温室効果ガスの量がラベルに表示されるようになります。このラベルは、カーボンフットプリントラベルと呼ばれ、アメリカのレストランチェーンとして初めて、サラダレストラン「Just Salad」がカーボンフットプリントラベルを付けることを発表しました。

ラベルは、9月21日から始まるClimate Week NYC(※1)までに付けられる予定で、原料の生産に関する温室効果ガスの総排出量が表示されるとのこと。生産には、畜産の場合には、使用されている農業農法から、土地や水の使用量、あるいは森林破壊やメタンの排出に寄与したかどうかに至るまで、あらゆるものが包含されており、食料のカーボンフットプリントを決定する最も重要な要素であるとされています。

Just Saladのサステナビリティ はこれだけではありません。Just Saladは、レストラン分野で持続可能性の“green”スタンダードになるという誓約「THE GREEN STANDARD」を掲げ、取り組んでいます。中でもユニークな取り組みは、再利用可能なボウルプログラムです。これは、1ドルの再利用可能なボウルを購入すると、基本的なトッピングを2つ、または、プレミアムトッピング1つを無料でもらうことができるというもので、毎年75,000ポンド以上のプラスチックを節約するという成果にもつながっています。

実は、カーボンフットラベルを商品に付ける流れは広まっており、日本でも展開済みサステナブルスニーカー「Allbirds」では、2020年4月から全製品にカーボンフットプリント表示が順次始められています。さらに、世界有数の一般消費財メーカーであるユニリーバも、『ユニリーバが販売するあらゆる製品に、カーボンフットプリントを明示することを目指す』と2020年6月に発表しており、商品を作るために排出した二酸化炭素、温室効果ガスをチェックすることが主流になってくる可能性があります。

これまで知らなかった食品の栄養成分といった情報が見えるようになり、人々はカロリーや塩分を気にした行動を起こすようになりました。カーボンフットラベルも同様に、あらゆる商品に付けられ、環境への負荷が可視化されるようになれば、人々は自然と低い数値の商品を選ぶのではないでしょうか。同時に、カーボンフットプリントの数値が高い企業は、少なくするための企業努力を始めるかもしれません。切磋琢磨しながらカーボンフットの低下に努めて欲しいものですね。

※1
Climate Week NYC:国際的な気候サミットの一つ。2020年は9月21日〜27日に開催。

Source: https://www.climateweeknyc.org/just-salad
Photo: Just Salad

(エコイスト編集部)


おすすめのバックナンバーはこちら
オフグリットに向かうマクドナルド

2020.09.11