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キャメロンがワイン会社を設立

近年ナチュラルワインが世界的に流行していますが、ヴィーガンワインという言葉を耳にしたことはありますか? ヴィーガンは動物性の食品を口にしない菜食主義の人のことを言いますので、ワインはそもそもヴィーガンフードなのでは?と疑問に思う人がいてもおかしくありません。でも実は、一般的なワインは液体を透き通らせるための「清澄化」と呼ばれる工程で、卵白や魚の浮袋などを使います。このため特に表記のないワインは、ヴィーガンフードとはいえないのです。

今日ご紹介するのは、この清澄化の工程に動物性の材料を使わない新しいヴィーガンワインのブランド「AVALINE」です。このブランドは、ハリウッド俳優のキャメロン・ディアスが立ち上げたことでも、米国では話題になっています。ナチュラルワインのように有機栽培の葡萄を原料に使い、添加物の使用を最小限に抑え、清澄化にはベントナイトという鉱物を使うことで、ヴィーガンでも飲めるワインとして販売を始めています。

現在AVALINEは白ワインとロゼの二種類をラインナップ。一本24ドルで一部の小売店と米国内43州でオンライン販売をしています。売りはずばり、環境への配慮に加えて製品自体がクリーンなこと。動物由来のものを含まないのはもちろん、合成農薬を使わずに栽培した有機ブドウを使い、香料、着色料、濃縮液は無添加、酸化を防ぐ亜硫酸塩は必要最低限の使用に留めています。

公式HPによれば、同ブランドが謳うクリーンさの鍵は、最も古いワインづくりの製法にあるとのこと。化学肥料や合成農薬の無かった時代の昔ながらのワイン製造に詳しい農場の協力により、本来のワインを作ることができたそうです。一方で、市場に出回る多くのワインが実に70種以上の添加物で「調整」され、クリーンでないことを指摘しています。

しかし、一口に添加物といっても、保存料や安定剤など目的や用途はさまざま。中にはワインづくりには欠かすことのできない作業も含まれます。同ブランドでも行われている清澄化と亜硫酸塩の添加という工程です。清澄化は文字通り、ワインの濁りを取り除くこと。濁りの原因となるポリフェノールやプロテインを、先に述べたベントナイトという鉱物や卵白などで吸着し、澱引きして取り除きます。亜硫酸塩の添加は抗酸化と抗菌が目的。醸造して作られるワインは管理方法によっては微生物が活性化してしまい、味が不安定になりがちです。こうした変化を防ぐために亜硫酸塩が添加されるのですが、これは現代的な食品添加物ではなく、古代から用いられてきた伝統的な方法です。

欧米では、AVALINEを立ち上げたキャメロン氏に限らず、ヴィーガンを公言する俳優や著名人が多く、2020年のアカデミー賞では提供された料理が全てヴィーガンフードだったことも記憶に新しいところです。アルコール飲料に関しては、ヴィーガン認証を取っている商品はまだまだ少ないのが現状です。AVALINEの登場は、ヴィーガンのライフスタイルを選ぶ人々にとって朗報に違いありません。2020年はアルコール飲料のヴィーガン市場が広がる年になるかもしれません。

Sorce:https://drinkavaline.com/
Photo:Adobe Stock

(エコイスト編集部)


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